国内線の定時性に危機感 羽田発7社、9月から締切運用を厳格化

  • 2026年8月3日

 羽田空港に国内線を就航する航空7社は8月3日、定時性向上に向け、9月1日から手荷物預けの締切時刻を変更、または運用を厳格化すると発表した。ANA、AIRDO、ソラシドエア、スターフライヤーは、現在の出発20分前から30分前へ前倒しする。JAL、日本トランスオーシャン航空は、従来「出発30分前を目安」としていた案内を、30分前の明確な締切に変更する。スカイマークは当面、20分前を維持する。

 背景には、国内航空便の定時運航率低下がある。国土交通省航空局は3月19日付で航空各社に対し、適正なダイヤ設定や搭乗時刻の厳格運用など、定時性確保に向けた取り組みを要請していた。

 国内航空便の定時出発率は、2015年度の91.1%から2024年度には84.3%まで低下。国土交通省の最新公表によると、特定本邦航空運送事業者10社全体の2026年1~3月の遅延率は17.15%で、定時出発率に換算すると82.85%。前年同期からは1.51ポイント改善したものの、依然として低い水準が続いている。

 要請を受け、定期航空協会は4月から機内持ち込み手荷物に関する業界統一ガイドラインを導入。旅客自身で収納できない手荷物を事前に預けるよう求めるなど、搭乗時の混雑緩和を進めてきた。今回の羽田での締切変更は、こうした取り組みを手荷物預けや搭乗締切の運用にまで広げるものとなる。