日本人の本物志向に対応、オーストリア観光部が注力団体7組織を発表

  • 2026年6月3日

 オーストリア大使館観光部は、日本市場に注力する7つの観光団体・施設を発表した。文化や食、自然を重視する日本人旅行者に対し、各団体は新施設や特別展、宿泊キャンペーンなどを通じて誘客強化を図る。

 今回紹介されたのは、ウィーン市観光局、ザルツブルク市観光局、グラーツ市観光局、ウィーン美術史博物館、モーツァルトハウス・ヴィエナ、グロースグロックナー・アルプス山岳道路、ホテル・アンバサダー・ウィーンの7団体。

フォルクス庭園から眺める美術史博物館と自然史博物館 © Österreich Werbung / Popp & Hackner

 ウィーン市観光局は2026年の重点テーマに「美食」を掲げる。ミシュランガイド・オーストリア版では複数の星付きレストランが選出されており、音楽や歴史遺産に加えてガストロノミー分野の魅力発信を強化している。

 ザルツブルクでは、6月に「オランジュリー・ザルツブルク・パノラマ/世界遺産」博物館、9月に「サウンド・オブ・ミュージック・ザルツブルク」博物館が開業予定である。世界遺産の街並みや音楽文化に加え、新たな観光素材として期待される。

 グラーツは歴史的な旧市街と現代文化が共存する都市として訴求を進める。2026年11月まで実施する宿泊キャンペーンでは、提携ホテルでの3泊滞在やガイドツアー、文化施設入場特典などを提供し、滞在型観光の促進を図る。

モーツァルトが28歳から31歳までを過ごしたアパート© Österreich Werbung / Sebastian Burziwal

 文化施設では、ウィーン美術史博物館が特別展「カナレット&ベロット」を開催中で、18世紀ウィーンを描いた都市景観画を紹介する。モーツァルトハウス・ヴィエナでは特別展「食卓のモーツァルト」を開催し、作曲家の食文化や生活習慣に焦点を当てている。

 自然体験分野では、グロースグロックナー・アルプス山岳道路がオーストリア最高峰周辺の絶景や国立公園の自然環境を訴求する。2026年はフランツ・ヨーゼフ1世夫妻の訪問170周年を記念した特別展も展開している。

 宿泊分野では、ウィーン中心部に位置するホテル・アンバサダー・ウィーンが歴史と利便性を兼ね備えた滞在拠点として日本市場へのアピールを強化する。

 オーストリア大使館観光部は今後も各地域や施設と連携し、日本市場向けにカスタマイズした観光情報の発信を進める方針だ。美食、文化、自然を組み合わせた体験型観光の提案を通じて、日本人旅行者の需要取り込みを目指す。