JTBグループ入社式、409名が船出 交流創造と人の力を強調
新入社員にメッセージを伝える山北社長
JTBグループは2026年度合同入社式を開催し、19社計409名の新入社員を迎えた。山北社長は冒頭、「One JTBとしてグループは一つであり、それぞれの力を発揮しながら全体の価値を高めていく」と述べ、グループ横断での連携の重要性を強調した。
同氏はJTBの原点として、人の移動と交流を通じて社会に貢献してきた歴史に触れ、「交流とは出会い」と述べ、「人と人、人と地域、人と組織の出会いと共感をつくり出す」と説明した。そのうえで「旅行会社ではなく交流創造事業」との位置づけを改めて示した。
さらにデジタル化の進展については、「AIが進化する中で、何をもって選ばれるかという時代」と指摘し、「どれだけ信頼を構築できているかが最終的な選択のポイントになる」と強調した。そのうえで「人の価値をどれだけ磨き上げるかが将来の価値になる」と述べ、新入社員に主体的な成長を求めた。
将来ビジョンにも触れ、「これからの10年はビジネスモデルが大きく変わる重要な期間であり、その中心にいるのが皆さんだ」と述べたほか、「未来から今を考え、これから何をすべきかを議論しながら未来を作ってほしい」と呼びかけた。また「グループには世界中に約2万人の仲間がいる。同じ志を持つ仲間としてともに未来を創っていくことが重要」とし、安心して挑戦できる環境を強調した。
新入社員の決意表明では、各社の事業領域を反映した具体的な発言が相次いだ。JTBビジネストランスフォームの大橋日翔氏は「DXやBPRを通じて変革を推進し、グループの成長を支える」と述べ、JTB商事の原田佳奈氏は「宿泊施設だけでなく、その先のお客様の満足度向上を目指し、変化を恐れず挑戦し続ける」と強調した。
I&Jデジタルイノベーションの桂裕太氏は「事業とデジタルを結びつけ、新たな価値や体験を創出できる人材を目指す」とし、JTBグローバルマーケティング&トラベルの赤岩良紀氏は「日本の魅力をつないでいくことで、日本と世界を元気にする架け橋となる」と語った。さらにJTB総合研究所の網干大寛氏は「持続可能で豊かな観光の実現に向け、新たな価値と交流を創造する」とし、各分野での役割と責任を明確にした。
JTBの米田隼輔氏は「デジタル社会が急速に発展している今だからこそ、リアルな体験価値を作り出せるよう挑戦する」と述べ、「人と世界との新たなつながりを生み出す開拓者となる」と決意を示した。
式では特別プログラムとして、今年3月に合弁会社「アソビJTB」を設立するなど、アソビシステムとの連携を背景に、アイドルグループ「CANDY TUNE」がスペシャルゲストとして登場し、会場を盛り上げた。ポップカルチャーと観光の融合による新たな交流創出の方向性を象徴する演出となった。


