HIS、スカイゲートの株式をSCNに譲渡、商品提供は継続

  • 2005年4月8日
 エイチ・アイ・エスはこのほど、同社が51%保有している「スカイゲート?」の株式をすべてソニーコミュニケーションネットワーク(SCN)に譲渡することでSCNと合意した。これによりSCNが81%の株を所有することになる。
 スカイゲートはHISの旅行商品と仕入れ力、マーケティング力と、SCNが持つシステム開発力とネット流通での強みを生かしたサイト上での旅行商品販売事業として両社が2000年3月に合弁で設立。しかし、近年のオンライン・トラベル・サイトの増加で、ポータルサイト「So-NET(ソネット)」(ソネットはSCNが提供)が運営するサイトという特色を強く打ち出した方が、より他社との競争力を持つことができ、売上向上につながると両社間で判断し、今回の合意に至ったもの。今後スカイゲートはSCNが主導で運営、旅行商品販売におけるプラットフォームとしての商品量増加を目指し、親会社であるソニーと協力してPDAなどパソコン以外の新しいネット端末への展開も視野に入れている。
 一方、HISの今後のネットビジネス戦略は、自社サイトからの申込み・問い合わせに関して、コールセンターや自社店舗との組合せによる総合的なサポートに注力し、スカイゲートとは商品提供の分野で提携を維持、双方からの売上増加を図る。