【視察レポート】台湾最新情報 台南と阿里山-MATCH 松宮英範氏
中国からの人が減った。代わりに台湾人・韓国人が増えている。米国人も。私が運営する都内のコンドミニアムホテルの話であるが、皆、影響を受けている。もう少し詳しくお伝えすると、10名宿泊できる弊社の宿は中国人比率が元々少ないのだが、中国人利用が多いであろう都内のホテルで空室が目立ち、値段がかなり落ちてきた為にそちらに流れるインバウンド客も多く、結果として当施設群も影響を受けている格好だ。
台湾からのゲストは特に増えて、お得意様なのであるが、世界情勢を考えると(特にアメリカとベネズエラの件で、もう何が起こっても不思議ではない)、これからも台湾から多くの人に来てもらえるだろうかと、不安を覚える。台湾へ留学経験のある娘の台湾在住の友人は、高校生ながら常に危機感を持っていて、政治的な話が日常会話で当然のように出てくると言う。重要顧客の現状を知りたいと思い、台湾に飛ぶことにした。
とはいえ、台湾は何度も訪れている為、台北以外の台南と阿里山を選択した。以前、台湾周遊をしたことがあるが、ちょうど阿里山が災害で行けずに当時は諦めていた。再挑戦に胸が高鳴る。阿里山へは、台北や台中からもアクセス出来るし、台南もさほど遠くはない。まずは台南を目指すのだが、羽田から直行便はなく、南の高雄にするか台北から新幹線(高速鉄道)にするか、列車好きとしては断然後者だ。
羽田の第2ターミナルから台北の松山空港、空港からはMRTという電車で台北駅までアクセス可能で、台北駅で新幹線に乗り換える。日本だと新幹線はホームも別で少し高揚感があるものだが、台北駅では普通の急行電車に乗る感覚で、通勤列車のように混んでいる。切符は事前に台湾高鉄アプリで予約購入でき、日本国内を移動するのと何も変わらない。台南まで最短で1時間15分。注意点としては、新幹線の台南駅は台南の街中からは遠く、ローカル鉄道に乗り換える必要があること。ちょうど私が住む横浜と新横浜くらい離れている。
高雄は大都市であるが、台南はひと言で言うと南国の田舎町という感じ。台北よりもかなり暖かく、1年中コートは必要ない。真冬以外は、春でも秋でもTシャツ・短パンで快適。高層ビルは少なく、椰子の木など南の植物たちが似合う。ただし、のんびりイメージと違って、物価はそこまで安くない。利用した4つ星ホテルでは、安い部屋で1泊2万円強、デラックスタイプで3.5万円、同レベルだと日本よりは少し高めか。ちなみに、台湾のホテルでは気の利いたアメニティは、ほぼない。あるのは、シャンプー・コンディショナー(ない場合も)・ボディソープ、ハンディソープ、バスタオル、ハンディタオル、ドライヤーのみ。レストランでも値段は日本と同じか少し高い。安いのはタピオカドリンク位だろうか。
地元の人に尋ねてみたが、物価はどんどん上がっていて、皆、高いと感じている。日本で消費する方が何でも安いので、国内旅行より日本旅行が人気、特に食べ物とホテルは安いとのこと。交通機関も充実しているから、何度も日本へ行き様々な場所を訪れる。毎度、ありがとうございます、と心の中で頭を下げた。私が学生の頃は、台湾に旅行した際は何でも安くて最高だと感じていたが、完全に逆転している。ちなみに、日本の唯一の不満は夜遅くまで買い物できないことで、確かに近くの新光三越デパートは、夜22時過ぎまで多くの若者で賑わっていた。



