HISの9月取扱高376.6億円で前年11%増、海外・訪日が牽引
HISおよび国内グループ5社の2025年9月の取扱高は376.6億円で前年同月比111.0%となり、海外111.3%、訪日131.4%が伸長した。方面別ではハワイと欧州が伸び、販売チャネルは店舗が113.0%と拡大した。
国内法人の集計では、海外取扱が306.6億円で前年111.3%、訪日が16.1億円で131.4%、国内が53.9億円で104.4%となり、合計は376.6億円で111.0%となった。商品別は企画旅行が115.9%、手配旅行が105.1%、チャネル別は店舗113.0%、オンライン109.6%であった。方面別では、ハワイ・ミクロネシア122.8%、欧州・中近東・アフリカ121.2%が伸長し、アジアは99.2%、北米・中南米は96.8%だった。
販売・送客面の取り組みとして、9月5日に学生層向け施策「HISの青春旅」を開始し、卒業旅行の早期割やパスポート取得サポートを展開した。ハワイは連休の家族需要で高付加価値パッケージが好調となり122%、アジアは台湾108%・中国153%が伸びた一方、韓国は燃油サーチャージ引き下げによる単価下落で95%となった。国内では鹿児島の島しょ商品を含む「鹿児しま旅キャンペーン」を展開し、沖縄は離島含め120%、万博関連では関西行き航空利用のパッケージと関西発日帰りバスが駆け込み需要で241%と伸長し、国内取扱は53.9億円で104%となった。
訪日では、秋の行楽期に向けた北米団体の早期予約促進が奏功し、前年132%で単月過去最高を更新した。HISオランダ法人はFITが大幅に伸長し191%、グループのジャパンホリデートラベルの日帰りバスは109%を記録するなど、9月の訪日取扱は16.1億円となった。


