主要旅行業者8月実績、全分野で前年超え 海外旅行はPKGも好調

 観光庁が発表した2025年8月の主要旅行業者取扱状況速報によると、総取扱額は3452億7229万円で前年同月比103.7%だった。海外旅行、国内旅行、訪日旅行のいずれも増加し、夏季需要の回復が明確となった。

 分野別では、海外旅行が1408億7359万円で前年比103.3%、訪日旅行(外国人旅行)は142億8158万円で109.1%、国内旅行は1901億1711万円で103.5%と堅調に推移した。

 募集型企画旅行(パッケージツアー)では、取扱額が1245億7108万円で前年同月比103.4%、取扱人数は216万9422人で92.8%となった。分野別では海外が取扱額115.3%と高い伸びを示し、取扱人数も7万8642人で前年比104.8%と回復傾向にある。国内は取扱額99.4%でほぼ横ばいとなった。訪日旅行は102.7%と小幅ながらプラスに転じたが、人数は前年の81.0%にとどまっている。

 取扱額上位は、JTBが1193億円(前年比103.9%)で首位、エイチ・アイ・エスが472億円(104.0%)、日本旅行が303億円(105.7%)、KNT-CTホールディングスが281億円(98.0%)、阪急交通社が277億円(109.8%)と続いた。

 伸び率上位は、イオンコンパスが150.0%、フジ・トラベル・サービスが145.9%、日本橋夢屋が136.3%、読売旅行が133.6%、西武トラベルが126.9%だった。

 主要旅行業者の月別・分類別の旅行取扱額、前年比の推移は下記の通り。