トキエア、堀江貴文氏も迎えエンタメ業界も加わる新経営陣で狙う事業戦略とは?
新潟空港を拠点とする地域航空会社トキエア(本社:新潟県新潟市)は10月6日、都内で記者会見を行い、グローバルエンターテインメント企業のLANDが株式の32.34%を取得し、同社代表取締役の和田直希氏が代表取締役社長執行役員 CEO&Creative Directorに就任したことを発表。堀江貴文氏も取締役として迎え、"世界をシームレスにする"という企業ビジョンのもと、航空事業による地方創生・産業再生・グローバル展開などについて事業戦略を発表した。
新経営体制には、創業者でもある長谷川政樹氏がCOO、日本航空(JAL)取締役を務めた進俊則氏が取締役に就任し、運航の安全性を第一とする点に触れた。
執行役員は、航空機製造業界からFlavio Sasaki氏、JAL整備畑で長い経験を持つ西村圭介氏、燕三条で地域共創に携わる斎藤和也氏という体制となった。
現在同社は、新潟から札幌(丘珠)、名古屋(中部)、神戸に就航しており、佐渡も就航予定。2024年4月から2025年9月末時点で、25万3160人が利用した。搭乗率は2025年より急回復し、9月で71.37%となっており、定時就航率も96.14%になるという。燃料費が安く、収益性が高いATR機をマーケティングによって活かしていきたい考えだ。
今後まずは、法人向けのチャーター便アプリ「SORA PASS(ソラパス)」や、100社限定での1路線100万円(通常150万円~250万円)のトキエアチャーターキャンペーンなどを行う。さらに、開発予定の就航地での二次交通検索や決済などの機能を含むスーパーアプリ「TOKILAND」や、燕三条地域を拠点とする小型航空機の製造を目指すなど地方共創にも視点を置くという。