【FAMレポート】建国250周年を前に注目集めるワシントンDC、歴史・文化・音楽が交差する都市の魅力
食やエンターテインメントはグローバルな水準
米国の首都であり政治の中枢でもあるDCは、エンバシーロウ(大使館通り)という名称の通りがあるほど各国からの大使館や公邸が集まり、グローバルな街である。食も、グローバルな顧客ニーズに応えられるレベルが揃う。
初日の夜は、店を訪れたセレブリティの似顔絵で壁一面がびっしりと埋め尽くされた「ザ・パーム」。エンバシーロウであるマサチューセッツ通りなども繋がる国際色豊かで、レストランやバー、クラブなどがひしめく活気あるエリア「デュポン・サークル」に近い。メインのシーフードやステーキだけでも$50以上になるが、レストランウィークで前菜・メイン・デザートで$65のコースがあった。
またランチに訪れたのは、日本人シェフ大桑誠氏の経営する「ラブ マコト」。大桑氏は、名古屋で寿司職人としての修行を経て、和の鉄人でも有名な森本正治氏の元でスーシェフを務めた後に独立、在米25年になり、DCやマイアミ など手広くレストランを展開する。「DCのお客層は、グローバル」と語り、江戸前寿司を踏まえて、それぞれの魚に合わせてシャリも変えるなど、ひとひねりある寿司は絶品。ランチのおまかせエクスプレスは、寿司5貫を含む3品コースにデザートで$42とお得。店内には寿司レストランのほかに、日本式の高級焼肉や炉端や串焼きなど居酒屋風のつくりのコーナー、日本食のフードホールもあって需要や予算で選ぶことができる。
感動を覚えた米国議会議事堂や独立宣言など公文書展示
DCは、イギリス人であるジェームズ・スミソンの遺産を元に設立されたスミソニアン学術協会が運営する博物館だけで17、さらに国立美術館であるナショナル・ギャラリー、さらには米国議会議事堂やホワイトハウス関連施設など見るべきスポットの多さに驚かされる。また、展示品の多さや規模、建築やインテリアも見応えのあるものばかりで、さながら米国の凄さを展示するショーケースのよう。
ツアーで見学する米国議会議事堂は、最初に米国の歴史や政治のことなどがわかる映画を見てからグループに分かれてガイドがつく。英語だが多言語の補助テキストが用意されていて日本語もある。人権や政治などで活躍した偉人が各州から選ばれて銅像になっており、合衆国の議会であることを強く意識させる。ガイドが最後に「18歳の人は前へ、あなた方に米国の未来はかかっていますよ」と語られ、米国人でない私も感激を覚えるほどだった。
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