JTB夏休み人気渡航先、海外はハワイとイタリアが首位を維持

  • 2025年6月27日

 JTBは、2025年夏休み期間(7月15日~8月31日)における海外・国内旅行の予約動向をもとに、人気方面ランキングを発表した。

 海外旅行(添乗員なし)では、1位にハワイが選ばれ、全体の約80%が家族旅行としての申込みであった。また、若年層の利用が伸びており、6日間の滞在が人気となった。2位の韓国、3位の台湾は円安の影響を受けにくい渡航先として人気が定着しており、いずれも女性同士での旅行が多い。4位のシンガポールは時差が少なく、家族向け観光プランが充実していることから、小中学生を含む家族旅行に好まれている。5位のグアムは約9割が家族旅行で、事前に観光や食事を含めたKOMIKOMIコースの人気が高いという。

 一方、添乗員付きプランではイタリアが昨年に続き1位に。全体の旅行形態では「ファミリー」「夫婦」「ハネムーン」が大半を占めた。特にハネムーンではイタリアのシェアが31%に上り、長期周遊型の8泊10日プランが好評を得ている。フランスやスペイン・ポルトガルも順位を上げ、コロナ禍以降の欧州方面への回復がうかがえる。

 国内旅行では、添乗員なしプランにおいて沖縄が1位を維持。7月25日開業予定のテーマパーク「JUNGLIA OKINAWA」の影響もあり、本島エリアの予約が好調で、約8割が家族旅行であった。北海道・道南は食や自然体験を目的とするカップルや夫婦旅行での需要が強く、2位にランクインした。関西は大阪・関西万博の開催効果もあり3位となった。

 添乗員付きの国内旅行では東北が1位を継続。夏祭りや花火大会などを目的としたプランに需要が集まり、混雑を避けた快適な体験を求める傾向がみられた。