オリエンタルランド、東京ディズニーリゾートで新ホテル建設を検討 訪日需要の取り込みを強化

 オリエンタルランドは28日、2035年までの長期経営戦略を発表した。2035年度の売上高1兆円以上、ROEの更なる向上を財務目標とする方針が明示された。事業の柱となるテーマパーク事業では、東京ディズニーランドおよびシーの大規模開発も視野に入れ、知的財産や新技術を活用した用地のダイナミックな再編、イベントやコンテンツの規模拡大などにより、来園者数と消費単価の向上を図る。

 海外市場への対応としては、韓国・台湾の訪日リピーターを対象とした施策に加え、OTAとの連携強化やバケーションパッケージの海外ゲスト向けプランの拡充を進め、訪日インバウンドの拡大を目指す。とくに東南アジアや中国・北米を「成長・高ポテンシャルエリア」として重点的な取り組みを進める。

 また、ホテル事業では95%を超える高い客室稼働率を背景に、東京ディズニーリゾート周辺での新規ホテル建設を検討する。加えて、OLCグループとして初の取り組みとなるクルーズ事業への参入では、船体建造に最大3300億円を投資し、ディズニーキャラクターとの特別体験などを強みとするファミリー向けエンターテイメントクルーズとして集客を狙う。