式典の様子 @ステファン・ロール

　日本政府観光局（JNTO）は23日、フランスの旅行業界において権威ある賞「トラベルドール（Travel d’Or）」にて、外国政府観光局賞を日本として初めて受賞したと発表した。イノベーションや持続可能性に配慮した観光プロモーションが高く評価された。

　同賞の主催はパリを拠点とする観光メディアのEventiz Media Groupで、授賞は一般消費者1000人以上のオンライン調査結果をもとに決定された。日本は全61候補の中から選ばれ、同賞の受賞は初となる。

　評価指標には「イノベーション」「クリエイティビティ」「知名度」「持続可能性への取り組み」の4項目が掲げられ、日本は地方観光資源の発信や、SDGs・サステナブル・ツーリズムを重視した施策が支持された。JNTOはこれまで、フランス市場において地方の魅力を強調したプロモーションを継続的に展開してきた。

　JNTO理事長の蒲生篤実氏は「フランスにおいて日本が権威ある賞を受賞できたことは大変光栄であり、これまでの活動が今回の受賞につながったものと考えている」と述べた。なお、2024年にはフランスからの訪日旅行者数が過去最高の38万5000人を記録しており、今後も地方誘客の強化に注力する方針だ。