オーシャニアとリージェントが業界向け懇談会実施、日本市場での販売強化へ連携強調
オーシャニアクルーズとリージェント・セブンシーズ・クルーズはこのほど、都内で業界向けの懇談会を開催し、就任1年を迎えた両ブランドの日本市場担当ジェネラルマネージャー栗原宗利氏が、日本市場での販売拡大に向けた戦略や姿勢を共有した。
今回の懇談会は、旅行会社および業界メディア関係者を招いて実施され、冒頭に栗原氏は、4PマーケティングでのPlaceとPromotionにおいて、旅行会社やメディアの存在が不可欠として、連携の必要性を強調した。
続けて昨年の販売実績についても言及し、同氏は「オーシャニアはよく頑張ったが、リージェントはもうちょっとだった」と振り返ったものの、両ブランドともに前年を上回る実績を記録したという。2025年については、アウトバウンド市場全体が対前年で120%~130%ほどの伸びを記録すると見通した上で、「前年比150%を目標に据えたい」と意欲を示した。
懇談の中では、クルーズ業界特有の用語や価格感の伝わりにくさについても言及。「豪華客船」という言葉が一人歩きし、実際の価値が正しく理解されにくい現状に課題を感じていると語っており、例として、30万円と200万円のクルーズをどう差別化して伝えるか、メディアと連携して発信していきたいと示した。
今後の施策としては、旅行会社向けの船内見学会を継続実施し、実体験を通じた理解促進を図る。また、サポート体制の充実にも取り組む方針で、「一生懸命販売いただける旅行会社へは、サポートは惜しまない」と発信した。
栗原氏は最後に「100の知識より1の行動。トライアンドエラーで、旅行会社の皆さんとはどんどん会話・相談していきたい」と挨拶を締めくくった。両ブランドは今後、「アリューラ」(2025年7月就航予定)や「セブンシーズ プレステージ」(2026年就航予定)といった新造船の就航を続々予定している。