JTBの海外旅行専門店「StudioJTB」新宿に誕生、旅の“WANTs”を叶える新拠点

  • 2025年4月8日
(左から)JTB山口氏、トークイベントに出席したサマンサ氏、ナジャ氏、五十嵐氏、サーシャ氏

 JTBは8日、海外旅行専門店「StudioJTB」を新宿アオキビル6階にオープンした。情報発信を重視した新店舗で、潜在的な旅行ニーズに応え、海外旅行需要のさらなる喚起を目指す。従来のカウンター型店舗とは一線を画し、フィンランドの世界観を模した内装で、居心地の良い空間を演出した。

 同店では、JTBの海外82都市194拠点から得られる最新情報を“産地直送”で提供していく。従来の旅行条件に合致するプランを探す絞り込み型の旅行検索に加え、旅行者自身が気づいていない「WANTs=潜在欲求」に寄り添った旅の提案を行う。同社執行役員仕入商品事業部長の山口剛志氏は、旅のトレンドは“もう一つの日常”としての異日常型が増えており、SNSやインフルエンサーの情報が重要な判断材料になっているとし、店舗がその情報ハブとなる意義を強調した。

 オープニングイベントでは、ハワイ在住のモデルでインフルエンサーのサーシャ氏、元プロ野球選手の五十嵐亮太氏、タレントのナジャ・グランディーバ氏、日系航空会社出身のサマンサ・アナンサ氏が登壇。各自の旅の体験や、同店との取り組みについて語った。

 サーシャ氏は、StudioJTBとともにホノルルでのアート巡りやローカルフードを組み込んだツアーをプロデュース。電動バス「HiBus」を貸し切り、アートエリア「カカアコ」を巡るプランでは、同氏ならではの視点が反映されている。ナジャ氏は、自身が訪問した韓国・ソウルのSNSで話題のカフェ「ル・モンブラン」を紹介。JTBでは同カフェの事前予約サービスを開始するほか、韓国ドラマ「愛のあとにくるもの」のロケ地巡りプランなどを販売するという。

 五十嵐氏は、自身が参加したJTBのMLB観戦ツアーについて、球場の裏側を体験できる内容や、移動の快適さを評価。さらにサーシャ氏プロデュースのツアーを例に挙げ「知っている場所でもツアーに参加すれば、現地の方が薦める今まで知らなかったことに出会える」と発信した。

 StudioJTBでは今後、リアルイベントも続々開催予定で、山口氏は「旅行を申し込む場所だけではなく、わくわく感、安心感のある旅行をお客様と一緒に作り出す、楽しんでいただける場にしていきたい」と意気込みを語った。

店舗内装
店舗内装