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ベトナム航空、関空発18便体制に 大阪で業界向けセミナー開催

  • 2025年4月4日
ゴー・チン・ハー氏

 ベトナム航空(VN)はこのほど、大阪市内で業界向けの「ビジネスアップデートセミナー」を開催し、今後の日本市場における販売戦略などについて説明した。冒頭に挨拶を行った、在大阪ベトナム社会主義共和国総領事館総領事のゴー・チン・ハー氏は、今年最初の2ヶ月間で日本からベトナムを訪れた旅行者数は14万7000人を記録し、前年同期比で37.3%増加したと言及。9月9日に開催を予定する大阪・関西万博でのベトナムナショナルデーなど、今年は大阪が日本ベトナム間の関係強化の中心的役割を果たすとした上で、7月3日に関空/ダナン線(週4便)の再開を見込むVNが「(両国間の)繋がりを支える重要な役割を担う」と期待感を示した。

 続けて行われたVNによるセミナーではまず、関空/ダナン線の再開を含めネットワークについて紹介。同路線を含め、現在VNは日本とベトナムを結ぶ便を週65便運航しており、関空発の便はハノイ線とホーチミン線を含め計18便体制となる予定だ。

 機内サービス面では、関空発で使用されるB787やA350のビジネスクラスにおいてヘリンボーン型のフルフラットシートを採用。再開するダナン線などに使用されるA321はフルフラットシートではないものの、約25.4センチのリクライニングが可能だ。ビジネスクラスの機内食では、ベトナムの老舗陶磁器メーカー「ミンロン」を使用するなど食器類にもこだわっている。エコノミークラスでも2カ月ごとのメニュー更新や特別食対応を行うなど、サービスの質を高めている。

 また、同セミナーでは、ベトナムの中部地域における観光素材も訴求された。フエやホイアンなどの世界遺産都市を含むルート造成の提案のほか、VNはダナンに次ぐビーチリゾートとして注目されるニャチャンや、ダナンとはベストシーズンが異なるフーコックの販売を強化することで、年間を通した誘客を目指していくと示した。

 販促面では、関西圏でのデジタル広告展開やベトナムフェスティバル大阪(6月)への出展、関西空港との共同キャンペーンなど、多角的なプロモーションを展開していく。

 また、ホーチミン空港(SGN)では、今月末に国内線専用の第3旅客ターミナルが開業予定であり、国際線と国内線間の乗り継ぎがMCT100から120へと変更になると注意喚起が行われた。