国立劇場で初のユニークベニュー、HISがファッションイベントとして活用

  • 2025年2月12日

 HISは、日本芸術文化振興会と連携し、閉場中の国立劇場をユニークベニューとして活用する事業を展開した。ユニークベニューは、歴史的建造物や文化施設をイベント会場として利用し、その特性を生かした特別な体験を提供する取り組みで、海外では大英博物館やベルサイユ宮殿などでも実施されている。近年、日本でも神社仏閣や古民家などで活用が進んでいるが、国立劇場での実施は今回が初となる。

 同社は国立劇場を活用した事業の第一弾として、1月に訪日外国人向けに国立劇場のバックステージツアーや歌舞伎鑑賞を含む日帰りバスツアーを販売。今回第二弾として、国立劇場の大劇場舞台や楽屋、小劇場ロビーを使用した、ファッションブランド「SEVESKIG」の秋冬コレクション「SEVESKIG FW2025-26 RUNWAY SHOW」が開催され、約400名の国内外ゲストが参加。日本の伝統芸能の拠点である国立劇場において、ブランドのテーマである「日本独自の美意識」を現代的な表現手法で演出し、特別感のある空間が生み出された。

 HISは、国立劇場の再開場までの期間中、施設の有効活用を通じて日本の文化芸術の魅力を国内外に発信し続ける考えだ。