JAL、第3四半期で再上場後最高益 航空・非航空事業ともに好調

  • 2025年2月4日

 JALグループは2025年3月期第3四半期(2024年4月〜12月)の連結業績を発表し、売上収益が前年比10.9%増の1兆3859億円、EBITは1442億円(同11.9%増)、純利益は910億円(同6.0%増)となった。特に第3四半期単独のEBITは585億円と、再上場後の最高益を記録した。

 航空事業では、フルサービスキャリアが国際旅客の旺盛な需要を取り込み、売上収益が前年比8.7%増の1兆954億円に達した。国内旅客も各種キャンペーンにより堅調に推移し、過去最高水準の座席利用率82.9%を達成。貨物事業では高付加価値貨物の獲得により収益が拡大した。LCC事業も好調で、売上収益は前年比43.2%増の773億円、EBITは85億円と7倍以上に伸長した。

 非航空事業では、マイル・金融・コマース分野がJALカード決済額の増加などにより成長し、売上収益は1510億円(同5.5%増)、EBITは304億円(同15.9%増)を記録。外国航空会社のグランドハンドリング受託増などにより、その他事業の売上収益も1855億円(同11.4%増)となった。

 直近の取り組みとして、新旗艦機A350-1000の導入拡大や、LCC「ZIPAIR」の成田=ヒューストン線新規就航などを発表。ESG投資の代表指数「Dow Jones Sustainability Index」への3年連続選定や、定時到着率のアジア太平洋地域1位獲得など、サービス面でも成果を上げている。通期業績予想は、売上収益1兆9300億円、EBIT1700億円、当期利益1000億円とし、変更はない。