観光庁は15日、インバウンド消費動向調査の2024年年間値を発表し、訪日外国人旅行消費額は8兆1395億円で、過去最高だった23年比で53.4%増となり過去最高を大幅に更新した。24年の訪日者数が23年比47.1%増を記録したことに加え、1人当たりの旅行支出も22万7242円で23年比6.8%増となった。

　国・地域別の消費額では、中国（構成比21.3%）が最も多く、台湾（同13.4%）、韓国（同11.8%）、米国（同11.1%）、香港（同8.1%）と続き、上位5カ国で全体の65.7%を占めた。一方、1人当たりの旅行支出では、英国（38.3万円）、豪州（38.2万円）、スペイン（37万円）の順に高く、その他、ドイツ、フランス、イタリア、米国なども30万円台を記録し引き続き欧米旅行者の消費額が高い傾向に。

　消費額における費目別の構成比では、買物代は23年に26.5%と19年（34.7%）から大幅に減少していたが、24年は29.5%まで戻った。要因として、1人当たりの買物代が最も多い中国人観光客の増加が24年の回復に寄与したと考えられる。

報道資料より