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2025年 海外旅行完全復活への一年、訪日は次のステップへ-年頭所感(2)(航空会社・GDS)

  • 2025年1月8日

 世界的に旅行需要が増加するなか、2024年の日本は訪日旅行が大幅な伸びを示したが、海外旅行は伸び悩んだ一年だった。

 業界では大幅な訪日観光客の増加によるオーバーツーリズムや、依然として人手不足などの問題が続く一方、20年ぶりとなる大阪・関西万博など大型イベントの開催が予定されている。そうしたなか、業界団体や大手旅行会社、航空会社などのトップは2025年をどう見るか。全3回にわたって各分野トップの年頭所感を掲載する。第2弾は航空会社とGDSを取り上げる。




ANAホールディングス代表取締役社長 芝田浩二氏

昨年は、年明け、そして年の瀬、国内外で痛ましい航空機事故が続きました。事故に遭われた方々に心からのお見舞いと、哀悼の意を表します。我々ANAグループにおいても、昨年は幾つかの不安全事象の報告を受けました。新年を迎えるにあたり改めて、ANAグループの安全理念にある「安全は経営の基盤であり、社会への責務である」の思いを強く致したところです。航空の安全はもとより、職場の安全や、個人情報保護、システムの……続きを読む






日本航空代表取締役社長 グループCEO 鳥取三津子氏

昨年は、国内外で空の安全についてご心配をおかけする事案が多く続きました。中でも、弊社が関係しましたものは、お客さま・社会への影響が大きく、大変重く受け止めております。JALグループ一同、社員一丸となって、航空会社の根幹であります安全運航に努めてまいる所存です。また、不安定さを増す世界情勢、猛威を振るう自然災害、大規模システム障害といったリスクは、時と場所を選ばずに顕在化いたしますが、人流・物流・商流……続きを読む







AIRDO代表取締役社長 鈴木貴博氏

AIRDOでは、コロナ禍収束後の旅行需要の回復に応えるため、『DOセール』をはじめとしたお客さまにご利用いただきやすい運賃の提供や、ゴールデンウィーク・夏休み期間などに早朝・夜間帯で便を増やして運航し、多くのお客さまにご搭乗いただきました。また、新千歳空港と阿蘇くまもと空港を結ぶチャーター便の運航や、パイロットの自社養成プロジェクト「Lakseløp(ラクスループ)」の実施など、「北海道の翼」として……続きを読む






ソラシドエア代表取締役社長 髙橋宏輔氏

昨年は、AIRDOとの整備機能集約とオペレーション業務の本格的な協業を10月から開始しました。また、宮崎で大型フェスを開催した日向坂46とのタイアップも実施しました。持続可能な未来の“種まき”にも力を入れております。2023年に開園した熊本県宇城市の『ソラシドエコファーム』に早生桐植え付けなどを進めつつ、4月には大分県日田市に『ソラシドの森』を開設し植樹・育林活動を開始し、6月には鹿児島県枕崎市に……続きを読む







スカイマーク代表取締役社長執行役員 本橋学氏

はじめに、令和6年能登半島地震により被害に遭われた皆様へ、心からお見舞いを申し上げます。また、ご家族や大切な方々を亡くされた皆様へ、衷心より哀悼の意を表します。震災から1年が経つ今も、不安な日々を過ごされている方がおられるかと思います。皆様の安全と被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。さて、2023年5月に新型コロナウイルスが5類へ移行し、2024年は帰省や旅行など航空機を使った移動需要……続きを読む




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