世界2万7000人への調査から2025年"9つのトレンド"予測発表、Booking.com

男性"同志"、ウェルネスと自己啓発の旅

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 5つ目は、男性のメンタルヘルスや社会的プレッシャーに関する話題が注目される中、孤独感を和らげ、より深いつながりを重視した男性同士の絆を強めるための旅行が増加すると予測した。

 全体の47%(日本の旅行者:20%)が「身近にいる男性に男性だけでの旅行を勧める」と回答しており、割合はZ世代では65%、ミレニアル世代では58%にのぼった。男性の旅行者は、日常生活のストレスからの解放(29%)、休息による活力の回復(30%)、メンタルヘルスの追求(23%)、個人としての成長(24%)を求めており、孤独感に対処するために男性だけの旅行を検討している人が14%、新たな友情を築きたいと考えている人が28%、友人や家族との関係を構築するスキルを向上させたいと考えている人が20%いたという。

シニアの枠を超えてスリル満点な冒険への旅

 調査から、2025年ベビーブーム世代は穏やかな隠居生活ではなく、より行動的でスリルを求めていることがわかった。同世代の23%は冒険を伴う休暇に興味を持っており、この割合は2024年から13%増加している。

 冒険の一例では、同世代の31%が乗馬に、19%がカヌーによる川下り、18%が最高峰の山脈のトレッキング、15%が氷河探索、11%がスカイダイビング、10%がケーブダイビング、9%が南極でのキャンプに興味を示した。

見えない細部のニーズをテクノロジーで形にする旅

 異なる考え方や情報の処理方法を持つニューロダイバーシティの旅行者に対する、テクノロジーを活用した旅行体験の革新に期待が掛かる。ニューロダイバーシティ旅行者の49%は、自身の神経多様性により旅行中にネガティブな体験をしたことがあると回答しており、50%が旅行の選択肢が限定されていると感じているようだ。

 テクノロジー活用の面では、ニューロダイバーシティ旅行者の66%が最新の旅行情報や遅延情報、空港やホテルにおける混雑していないスペースの提案などでAIツールに関心を寄せており、69%が航空会社や宿泊施設へシームレスに自分のニーズや好みを共有することで、旅行者・プラットフォーム・オペレーター間のより緊密なつながりを提供する業界全体のイニシアチブやプログラムを求めている。

ヴィンテージを楽しむ旅

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 調査では、全体の51%(日本の旅行者:31%)が「旅行前よりも旅行中に衣服を購入することに興味がある」と回答し、Z世代ではこの割合が63%にのぼる。また、55%(日本の旅行者:48%)が「休暇中にヴィンテージショップを訪れる」と回答しており、73%(日本の旅行者:59%)が海外でヴィンテージや中古品を購入した経験があると回答した。

空港を旅程の一部として楽しむ旅

 最後は、空港が一つの楽しみになるとの予測。全体の34%(日本の旅行者:20%)が「空港の魅力を理由にその場所を訪れたい」と回答しており、60%(日本の旅行者:58%)がよりユニークな体験施設を持つ空港に興味を示した。

 このトレンドを後押しする可能性があるのはZ世代とミレニアル世代。どちらも43%が空港での体験を重視して目的地を検討することに関心があり、ストレスの多い旅行のイメージを払拭し、贅沢な体験を好むと回答したという。

 加えて、全体の60%(日本の旅行者:65%)が、「フライト前に利用できる施設がさらに充実していれば、旅行がもっと楽しくなり、ストレスがなくなる」と回答しており、今後は旅の"始まり"から楽しみが期待されている。