JTB、中間期決算は増収減益 海外旅行大幅伸長
JTBは22日、2025年度中間期(24年4月1日~24年9月30日)の連結決算を発表した。海外旅行や第3国間のグローバル旅行を中心に取り扱いが増加したことから、売上高は5223億円(前年同期比102.4%)を記録。しかし、営業利益47億円(同53.5%)、経常利益56億円(同46.4%)、純利益33億円(同54.2%)で増収減益だった。
部門別の売上高では、国内旅行以外の旅行部門全てで前年同期を超えた。特に、キャンペーン展開や専門デスクをオープンした海外旅行部門は1093億円(前年同期比167.4%)、東アジアから欧州への旅行が好調だったグローバル旅行が509億円(同149.8%)と大幅に伸長。一方、自然災害や全国旅行支援の反動減の影響を受けた国内旅行は2226億円(同95.5%)だった。
MICE、地域交流・BPO、商事、出版などの旅行以外部門の売上高は1098億円(前年同期比73.6%)で減収となったものの、ミーティング&イベントや、宿泊施設の備品販売を中心に商事が好調に推移。また、成長戦略の一つとする観光DX領域は、デジタルメディア事業を中心に前年比を超え着実に伸長している。
コーポレート部門では、人材面ではリファラル採用の導入、IT・DX面ではデジタル・IT資源の見える化や生成AIを活用した基盤開発やユースケース実装、及び「スマートワーク」実現のための基盤整備など、将来に向けた投資を積極的に行っている。