旅工房、20年3月期3Q以来の黒字転換 高山氏は主要株主外れる
旅工房は13日、2025年6月期第1四半期(2024年7月~9月)の連結決算を発表した。売上高10億3400万円(前年同期5億1900万円)、営業利益・経常利益ともに800万円、純利益500万円を記録。個人向け海外旅行の売上伸長と販管費効率化により2020年3月期第3四半期から18四半期ぶりの黒字を達成した。なお、通期の売上高予想33億9300万円に対しては、進捗率30.5%を記録したものの通期業績予想は据え置いた。
海外旅行商品を主力事業とする同社では、日本人海外旅行者数は緩やかではあるものの着実に増加すると予想。2025年6月期を「販売拡大期」と位置付け、取り扱いエリアの拡大、オンライン決済商品の拡充、広告宣伝費の積極投資、人員採用強化に努めている。
本第1四半期における個人旅行事業では、引き続き採算性を重視し欧州や東南アジア方面を中心とした需要取り込みを図った他、韓国、台湾をはじめとするアジア方面やオセアニア方面の商品拡充を進めた。直近10月の個人海外旅行受付件数は886件を記録し、昨年10月(410件)から大きく数を伸ばしている。
その他、法人旅行事業では、トランスファーデータ社との業務提携によりクラウド型出張手配管理サービスを経由した業務出張の受注・手配に注力。採用面では、今年7月~11月に中途社員10名が入社、来年4月には12名の新入社員が入社する見込みだ。
また、同社は15日、創業者で昨年2月末付けに代表取締役会長兼社長を辞任した高山泰仁氏が、同社株式を売却したことにより主要株主から外れたと発表した。同氏の議決権割合は、10.04%から9.91%となっている。