エクスペディアがアジアのマス富裕層調査、3割以上が旅行会社利用、人気の旅行先は日本

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 エクスペディア・グループはこのほど、Atomik Research社と共同で、中国、インド、インドネシア、シンガポール、ベトナムの4000人を対象に調査を実施。アジアのマス富裕層に人気の旅行先や旅先の懸念などについて、その調査結果を明らかにした。

 発表によると、アジアのマス富裕層の消費者は今後12か月間で収入の平均23%を旅行に充てる予定で、81%が旅行を優先事項としている。「今後12ヶ月以内に予定している次回の海外旅行先」との調査から得た人気の旅行先では、日本(38%)、米国(37%)、カナダ(20%)がトップ3に、その他、フランス、韓国、豪州、ドイツが人気で、遠方の目的地にも関心を示しているようだ。

 また、次回の旅行では10日以上掛けて4都市を訪れる予定と回答した人が多かった。ただ、旅行期間や訪問都市数は国によって異なり、インド人旅行者は平均14日間、ベトナム人は8日間で最も短い。また、インド人旅行者は5都市以上を訪れる計画が多い一方で、シンガポール、中国、ベトナム、インドネシアの旅行者は4都市以下の予定が一般的だった。

 旅行計画においては、回答者の3人に1人以上が旅行会社を利用し、72%がエクスペディアのような予約サイトを使用していることがわかった。中でも、ホテル予約(73%)、航空券予約(70%)、現地ツアーや小旅行の検索(52%)に旅行アプリが活用されているようだ。

 旅先の懸念では、全体の49%が現地の交通機関に対し不安を抱いている。その他、食事の作法(43%)、適切な挨拶(41%)、税関での手荷物申告(40%)などに不安を感じており、34%が自国語を話すスタッフがいるホテルに宿泊するために追加支出を考える意向があると回答した。

 支出を増やす優先事項には、豪華な客室設備やサービス(53%)、体験型小旅行(52%)、文化体験(40%)、ミシュランシェフがいるホテル(31%)が挙げられ、設備サービスはもちろん、体験へのニーズが高まっている。