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GPSデータから分析した訪日人気エリア、当別町が21倍増 ナビタイム発表

  • 2024年10月4日

 ナビタイムジャパンは4日、提供する訪日外国人観光客向けナビゲーションアプリ「Japan Travel by NAVITIME」から同意を得て取得したGPSデータと属性アンケートから、今夏に訪日旅行者の滞在が増加した地域の分析結果を発表した。昨年と今年の6月~8月データを比較し、人気上昇エリアのランキングをまとめたもので、滞在の定義は30分以上同一1kmメッシュ内で測位が確認された状態としている。

 それによると、市区町村別の増加率は北海道当別町(21倍増)がトップ。次いで、福井県勝山市(20倍増)、香川県宇多津町(8.33倍増)となっており、4位以降は沖縄県内のエリアが並んだ。

 当別町では、昨年8月にオープンした体験型施設「ロイズカカオ&チョコレートタウン」の滞在が増加。7月の1ヶ月間に開業1周年キャンペーンを実施した影響の可能性が高いという。勝山市では、「福井県立恐竜博物館」や「大師山清大寺」の滞在が多く、3月の北陸新幹線延伸が増加の一因となった可能性もありそうだ。宇多津町では、「道の駅恋人の聖地うたづ臨海公園」の滞在が多かった。隣接する四国水族館によると「近隣空港にて台湾や韓国の直行便の利用が好調という背景もあり、台湾をはじめとしたアジア圏からの来訪が増えている」とのこと。

 また、都道府県別の増加率では福井県(2.80倍増)がトップに。沖縄県(2.27倍増)、佐賀県(1.52倍増)と続いた。福井県では、先程紹介した勝山市のほか、新幹線の停車駅がある敦賀市と福井市の滞在が多かった。2位の沖縄県では、那覇市・北谷町・恩納村・本部町・名護市・北中城村・豊見城市・石垣市の滞在が多かった。沖縄県の発表によると、今年8月の入域観光客数概況の外国客数は対前年比で140.1%増加している。