【星野リゾート関西プレス発表会】星野代表が来年の訪日需要に警鐘、円高見据えた関西観光の起爆剤発表
「リゾナーレ大阪」は子どもの創造力を育てるユニークな施設
国内6ヶ所、海外1ヶ所で展開するリゾートホテルブランド「リゾナーレ」。大阪港南港エリアにある「リゾナーレ大阪」は、世界で最も先進的な教育と言われるイタリア発の「レッジョ・エミリア・アプローチ」を取り入れ、世界最大級のアトリエを有する。大阪発の企業であるパナソニックとコラボし、IoT照明試作機「ILLUMME(イリューム)」を使った「光と向き合う探求型プロジェクト」を12月21日から開催する。
全国24ヶ所の温泉旅館ブランド「界」は地域グルメを展開
全国に24施設ある温泉旅館ブランド「界」は、それぞれの地域ならではのグルメを取り入れた食事をアピール。この後の「星野リゾート TV」では関西からのアクセスも解説し、観光もあわせてアピールした。また、星野リゾートの最上級ブランド「星のや京都」では、お香を焚く演出も。
星野佳路代表:インバウンドの上昇は曲がり角、国内需要の維持が重要
締めくくりとして、星野リゾート代表星野佳路氏が登壇。2021年以降のインバウンドの急激な上昇は、円安から円高に変わる2025年が曲がり角になるという警鐘と、日本の旅行市場規模において国内市場をどう維持するかが重要課題であると指摘。
関西の国内市場の維持においては大阪・関西万博が大きな意味を持つとして、まず「万博を成功させ計画どおりに集客する」。万博会場から市内への観光誘致を含めた「万博と関西観光を提案し、『KANSAI』の真骨頂を発揮する」と述べ、多言語での観光DXなどで地方にも波及するような「万博に訪れるインバウンドの地方分散」など、大阪・関西万博をきっかけにした関西の観光市場の拡大について言及した。
今後も、2026年春開業予定の「星のや奈良監獄」、奈良県明日香村と進めている「地域活性化包括連携協定」による宿泊施設など、関西で注目のプロジェクトが続く。大阪・関西万博でもブロンズパートナーになり、市場を活性化する役割が期待される発表だった。