来週開催「ツーリズムEXPOジャパン」、海外からの出展急増 注目ブースは?
来週からの「ツーリズムEXPOジャパン2024」開催を控え、日本旅行業協会(JATA)が定例会見を実施した。
「旅、それは新たな価値との遭遇」を今年のテーマとした同イベントは、9月26日・27日の業界日と28日・29日の一般日の計4日間開催される。会場は東京ビッグサイトで、来場者数は昨年の14万8062人を超える18万人を目標としている。
ツーリズムEXPOジャパン推進室の早坂学室長によると、19日の会見時で出展小間数1500以上、バイヤー数730名、参加セラー数1000名、商談数5900件を見込んでおり、現時点でセラー数を除いた全てが昨年を超える。
また、出展数1500小間は過去最高だった2018年の85%まで迫っており、今年は特に海外からの出展が増えているという。早坂氏によると、全体としてはアジア地域からの出展が最多となっているが、昨年と比較すると特に北米エリアからの出展が増加し、ハワイもスペースを3倍に拡大したとのこと。最終的には海外からの出展が国内を超える可能性もあるとのことで、「(海外からの)期待感の強さを肌で感じている」(早坂氏)と語った。
同イベントで最大面積を誇るのは韓国の地方自治体や航空会社、旅行会社などが集結する「韓国観光公社」。例年若い女性を中心に人気のブースで、今年は韓国観光広報大使「NewJeans」の等身大パネルなどを設置したフォトゾーンや韓服・メイクアップ体験など豊富なコンテンツを用意する。
一方、アフリカからの出展で最大面積を誇るのが「南アフリカ観光局」。"古い石造りの建物の中で催されるマーケット"をコンセプトとしたブースでは、南ア産ワインの試飲やラグビー体験ゲームなどが展開されるという。
その他観光局の出展では、昨年人気を博した「サウジアラビア政府観光局」が今年も参加する。現地のおもてなし「サウジコーヒーとデーツ」の提供や、民族衣装の試着、アラビア書芸といった体験も可能だ。
「日米観光交流年」で注目を集める米国からも多くの出展を見込む。ロサンゼルス観光局では、大谷翔平選手が所属するドジャースグッズが当たるガラポンチャレンジを一般日に実施予定。また、初出展としてグレーター・マイアミ観光局の参加が決まっている。
その他海外の注目ブースとして、ヨーロッパ観光委員会(ETC)ではETC加盟の各国政府観光局が集結。ブースを横断したスタンプラリー企画を実施する。また、欧州方面からはギリシャが10年ぶりに出展する予定だ。
国内では、来年4月に開催を迎える「EXPO2025大阪・関西万博」ブースが登場する。最新情報を発信するほか、会場や日本館の模型も展示される。
ほかにも、来年のツーリズムEXPOジャパン開催地「愛知県常滑市」や、北陸からは北陸3県が参加。能登半島地震で大きな被害を受けた「輪島市」も出展予定で、輪島塗体験を行うとともに、現地状況を発信する。
業界日には、例年通りテーマ別シンポジウムも開催。また、「アドベンチャーツーリズム」、「クルーズ」、「スポーツツーリズム」、「観光SDGs」などをテーマとした特別コーナーも用意される予定だ。