中国人観光客の再訪意欲高まる、訪日の目的は"体験重視"
博報堂DYホールディングスのマーケティング・テクノロジー・センター(MTC)と中国のライフサービスオンライン検索プラットフォーム「美団」の広告部門Solid Bitは、共同で実施した「インバウンド予報調査(第3回)」において、中国人生活者の訪日意欲や行動に関する結果を発表した。
同調査では、中国人生活者の3か月後の訪日意欲を表す「インバウンド予報指数」が算出され、8月の指数は83.2点と昨年6月の指数(81.1点)から微増となり、依然として高い訪日意欲が示された。特に、訪日経験が1回の層では、9.4点上昇しており、再訪意欲がさらに高まっていることが注目される。
訪日目的は、「買い物」よりも「高級レストラン体験」「温泉入浴」「自然・景勝地の観光」など、体験を重視する意向が強まっている。また、「舞台・音楽鑑賞」「スキー・スノーボード」など、特別な体験を求める傾向もみられた。
日常消費財においては、中国人の6割以上が日系ブランドを信頼しており、「品質が良い」「レビューが良い」といった理由が挙げられた。一方で、「日本が好きだから」という情緒的な理由も3割を超え、日本ブランドに対する高い親近感も示唆されている。
また、中国人観光客の購買行動は多様化しており、「代理購買」「ソーシャルコマース」「メタコマース」など、デジタルチャネルでの購買が増加している。