グリーンシーズンの集客を伸ばす長野県白馬エリア、通年でのマウンテンリゾートに向けて続々と登場する新たな仕掛け

改装が進む「白馬アルプスホテル」、空飛ぶレストランも提供開始

 白馬エリアでは、各所で宿泊施設のリノベーションも進んでいる。その一つが白馬乗鞍の「白馬アルプスホテル」だ。今年3月から客室のリニューアルを開始。部屋数207室のうち、50室を25室に減らしたうえで、スペースの拡張と室内のアップグレードを実施する。今秋には完了予定だという。

 加えて、屋外プールや露天ジェットバスなどを始めとした計6種類のプールを通年で楽しむことができる温浴施設「白馬乗鞍アクアオアシス」が8月10日にオープンした。秋頃にはそのプールに隣接してサウナもオープンする予定だ。

 今年7月からは、グリーンシーズンの新たなアクティビティとして、「山ノ神リフト(アルプス第11ペアリフト)」でオリジナル朝食BOXを楽しめる空飛ぶレストラン「Breakfast in the sky」の提供を開始した。

リフトで朝食「Breakfast in the sky」

 山ノ神リフトは、標高1133メートルから標高1598メートルまでの18分間。標高が上がるとともに妙高山や高妻山など新潟県方面を始めとした多くの山々を眺望でき、日本海も望むことができる自然の中で、朝食を楽しむユニークな企画。当面は宿泊者限定で提供するが、今後はビジターも利用できるプランも展開する予定だという。

 また、日の出時刻に合わせ、宿泊者及びビジターに山頂からのご来光を楽しめるツアー「Sunrise Lift」 の提供も始めている。

 ズクトチエ共同代表で白馬アルプスホテルの取締役総支配人(非常勤)を務める和田寛氏は、「これからも通年で楽しめるマウンテンリゾート化を目指していく」と話すとともに、白馬アルプスホテルとしては、これまでの団体中心の集客から、個人客の誘客にも力を入れていく考えを示した。

リノベーションが進む「白馬アルプスホテル」

都心からはアルピコ交通が便利

 都心から白馬エリアへ向かうには、バスタ新宿からアルピコ交通および京王バスの直行バスが便利だ。途中サービスエリアでの休憩を挟んで約5時間。直行できるメリットは大きい。アルピコ交通では、グリーンシーズンの旅行者が増えていることから、白馬岩岳マウンテンリゾートにパス亭を新たに設置した。また、白馬の新たなランドマークとなっている「スノーピーク・ランドステーション白馬」にも停車する。

 このほか、アルピコ交通は、白馬マウンテンリゾートで毎年5月に開催されるイベント「HAKUBA ヤッホー!FESTIVAL」では、長野駅から臨時便を運行している。