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あなたもホテルオーナーに!宿泊業の始め⽅2-MATCH 松宮英範氏

  • 2024年5月12日

 MATCHの松宮英範です。旅行会社に26年勤めた後、脱サラ・起業し、主に宿泊施設のプロデュースをやっております。今回は、前回に続き宿泊業に関してお伝えします。

 私が運営・支援しているホテル群は、コンドミニアホテルという形態です。コンドミニアムというと、ハワイとかリゾート地にあるキッチン付きのサービスアパートメントを皆さんイメージされるでしょうか。当たらずも遠からず、であります。

MATCH
実際に運営・支援するホテル

 通常のホテルの部屋と違い、広い居住スペースに、キッチンやリビング・ダイニング、洗濯機が完備され、快適に⾧期滞在できるホテルで、場所はリゾートに限らず都心でも展開しています。10名前後と定員人数が多く、同じ部屋に家族や友人同士がみんなで一緒に泊まれるのが最大のメリットで、フロントや食事などのサービスは省略している場合がほとんどです。

 東京に家族旅行する際、どんなホテルに泊まりますか?特に都心部のホテルは、1人部屋と2人部屋が圧倒的に多く、3人、4人で1部屋に泊まれる部屋は極端に少ないのが変わらぬ現状です。私の住む横浜にある巨大な某ホテルは、35階建て・客室数2311室と日本最大級を誇りますが、うち2272室がシングルとツイン・ダブルなのです。つまり、家族4人とか友達5人などで宿泊する場合、2部屋とか3部屋が必要になり、ホテルは眠るだけの施設になってしまっています。

 旅行ほど、家族や友人とその仲を深められる機会はないのに、実に惜しい、と思うのです。

 温泉旅館に行くと、布団を並べて家族や友人4~5人で寝ますよね。枕は投げなくてもそれだけで楽しいし、お風呂あがりに部屋で飲むビールは格別です。レストランではなく、そのまま部屋でゆっくり家族だけで食事が出来る部屋食プランは人気で高価だったりします。温泉だけではなくて、東京や横浜に旅行に行った際も同様に、皆で一緒に泊まり、ダイニングテーブルで遅くまで語りあえる宿泊施設が欲しい、ないなら自分で作ってしまおう!という感じのビジネススタイルですが、これは、競合を避けて戦わずに商売をする上でも、とってもいいビジネスモデルとなりました。

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実際に運営・支援するホテル

 旅館業における「旅館・ホテル営業」カテゴリーでは、ベッド(寝台)を作る場合、1部屋9㎡以上と定めがあります。だからビジネスホテルは10㎡前後が多いんですね。

 では…ホテルオーナーになったと仮定して、100㎡のスペースがあれば、部屋はいくつ作りますか?最低9㎡なので最大で11部屋作れます。1部屋1万円なら11万円の売上となります。50㎡×2部屋で同じ売上にするには、1泊5.5万円にしないといけない、厳しいかな?100㎡×1部屋だと1泊11万円です!ハードル高そう…さぁどうでしょう。