TIFS会員インタビューVol.10 セブンシーズリレーションズ 榎本 律子 氏

  • 2024年5月22日
  • 出典:一般社団法人新観光創造連合会(TIFS)
-その他の事業展開についてお聞かせください。

榎本 実は、インバウンドに関する事業も構想はあるのですが、クルーズ事業が順調で手が回らず、なかなか着手ができていません。その他、社内の効率化のために、IT化に取り組んでいきたいと考えています。

 現在、当社は私自身を含めて7名体制です。今は海外旅行がコロナ前の3~4割しか回復していないので、この人数でも対応できていますが、これ以上取り扱い量が回復するとマンパワーが足りなくなります。経験者が業界外に流出しているので、引き続き即戦力が欲しいながらも未経験者でも仕事を経験できる場を提供しつつ、時間がかかっても育てていかなければ業界は復活できないとも考えており、ジレンマでもあります。

-趣味や特技についてお聞かせください。

榎本 特技はやはりイタリア語です。その他、過去に乗馬をやっていたのでまた再開したいですし、音楽に関わる趣味にも興味はありますが、仕事優先の日々なので、なかなかスタートできずにいます。何といっても、もっと海外旅行に行きたい!というのが希望です。

-TIFSに期待することをお聞かせください。

榎本 政府も大きな業界団体も「国内と海外を両輪で」とは言っていますが、実際は両輪にはなっておらず大手はインバウンドやコンサルで収益を上げられるので、結果的に海外旅行の取扱いが中心の中小旅行会社は放置されているのが現状です。イタリア人は普通の3倍言い返さないと動きません。一人ひとりが3倍声を出せる環境も必要ですし、そのような場があれば声を出す方の人数も増えるはずです。例えば、業界全体がもっと上向いていく為に努力する人たちが集う場があれば、私自身のクルーズ商品販売のノウハウを提供するなどの貢献はしたいと考えているので、TIFSにはその”場づくり”を期待したいです。

-最後に、TIFS会員、トラベルビジョン読者へのメッセージをお願いします。

榎本 ひとつ前の質問とも重複しますが、今はどうしても国内・海外がアンバランスな状態です。この状態を戻していこうという意識を持っていくのが大切かと思います。事実、日本人は世界の中でも最も自由に海外旅行に行ける権利があるはずなのに、海外へ行く人があまりにも急激に減っています。平和産業だから、円安や航空券の高騰だから、ということだけが理由なのか?という疑問を考えながら仕事をしていきませんか?とメッセージを送りたいです。もし、海外渡航需要がこのままの推移に留まるとすると、失うものが多すぎます。

セブンシーズリレーションズ株式会社
業務内容:外国クルーズ船の日本地区販売総代理店/代理店
お問い合わせ

※TIFS運営からのお願い:会員の限りある時間と苦労を重ねて培ってきた知見を尊重し、情報収集目的のみのお問い合わせはお控えください。