JNTO 国際会議の好事例表彰、MICE誘致積極

  • 2024年2月16日

 日本政府観光局(JNTO)はこのほど、23年度「国際会議誘致・開催貢献賞」の受賞会議を選出した。審査対象となったのは、22年4月1日~23年3月31日に誘致決定もしくは、開催された参加者総数50名以上、参加者の国籍が日本を含む3カ国以上の会議。開催時における地域への貢献等の好事例となる国際会議を選定するもので、2008年度以降毎年実施されている。

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15日には都内で表彰式の実施も

 今回選出されたのは、「誘致の部」「開催の部」各3件で、地域、学会などの関係者との連携、若手育成、SDGsへの対応、円滑なハイブリッド開催など、他の地域でも参考になる優れた取り組みが評価された。授賞会議は下記の通り。

国際会議 誘致の部

開催年会議名開催地
2025年第29回 高圧力科学と技術に関する国際会議愛媛県松山市
2025年2025年フォトニクス・電磁波工学研究に関するシンポジウム千葉県千葉市
2027年第16回アジア・オセアニア耳鼻咽喉科・頭頸部外科会議京都府京都市

国際会議 開催の部

開催年会議名開催地参加者数
2022年第29回国際高血圧学会京都府京都市2638人
2022年国際青年原子力会議 2022福島県郡山市300人
2022年第22回国際栄養学会議東京都3734人


 授賞に伴い15日に開催された表彰式では、授賞代表者らとともに、JNTO理事長の蒲生篤実氏が出席。冒頭で「人が集い、共に新たな価値を創造するという国際会議の意義をフルに発揮できる状況が戻ってきた。今回受賞した会議をベストプラクティスとして、日本での国際会議の開催がさらに活発化することを期待したい」と挨拶を行った。

 観光庁国際観光部長の星野光明氏は、国として「地方誘客」を推進するなかで、今回松山や郡山など地方での国際会議も授賞されたことを評価。「今後地方で開催される国際会議のお手本となってほしい」と期待した。観光庁では、令和6年度予算で「MICE誘致の促進」として9億800万円を計上。昨年度予算からはおよそ4.25倍と取り組みを強化する方針だ。