中国WeChat上で「Tokyo Subway Ticket」などの販売開始、国内各乗車券の拡充目指す
ユーザー数13億人を超える中国最大のSNS「WeChat」を運営するテンセントと、旅行アクティビティの予約プラットフォーム事業を手掛けるリンクティビティがWeChat Payで各種チケットが購入できるWeChatミニプログラム「旅日」を展開し、「Tokyo Subway Ticket」、京成スカイライナー乗車券、東京スカイツリーのチケット販売を開始した。
利用者はWeChat内、もしくは駅ポスターのQRコードなどからアクセスし、購入後は駅設置の旅行者向け券売機など、各種チケット毎の引き換え場所で交換用QRコードを読み取ることでチケットと引き換えることができる。これによりチケット購入に掛かる手間を削減するとともに、駅窓口などの混雑緩和に貢献する。
チケット販売開始に伴う記者会見に出席したWeChat Pay北東アジア取締役のCeCe Wang氏は、「今回はあくまでも1つのスタート」とした上で、今後も多くの企業と連携して訪日向けサービスの拡大を図る方針を示した。
リンクティビティ代表の孔 成龍氏も、同社が取り組むプラットフォーム事業で既に取引がある全国各地の交通事業者なども含め、今後「旅日」内の商品拡大に取り組む考えで、現在「大阪・関西万博に向けた準備も進めている」ところ。また、一部事業社などで進むQRコード改札にも触れ、今回販売開始する各種チケットをQRでそのまま乗車できる可能性があるかについては「将来的に可能性はある」とした。