【星野リゾート 関西プレス発表会2023】「星のや奈良監獄」はじめ開業情報満載!アフターコロナの観光と関西のこれから
星野リゾートは、2023年9月14日、関西エリアのプレス発表会を「星野リゾート リゾナーレ大阪」の入っている「グランドプリンスホテル大阪ベイ」で開催した。発表会には同社代表の星野佳路氏も登壇。かねてより注目されている国の重要文化財「旧奈良監獄」(奈良市)を同社の最高級ブランド「星のや」として2026年春に開業するという情報はじめ、関西エリア各地での展開、観光の現状や今後の観光業のあり方、インバウンドへの取り組みについても述べた。
星野リゾートは、2023年で創業109年、現在国内で合計68施設を運営している。会場内には、関西エリアにある星野リゾートのサブブランドであるOMO(おも)やリゾナーレなどがブースを出して、個性豊かな施設の内容を展示。発表会前から賑わっていた。
OMO(おも)by 星野リゾートで地元企業とのコラボ、高知で新施設オープン
まず、サブブランドの中から”テンションあがる街中ホテル「OMO(おも)」”をピックアップして、地元企業とのコラボレーションが図られていることがわかるプレゼンテーションが興味深い。(下記の施設名は「by 星野リゾート」を省略)。
そんなOMOブランドで2024年6月13日に高知市にオープンするのが「OMO7高知」だ。高知は、関西からは飛行機で約45分というアクセスであるのにもかかわらず、観光客の引きがまだ弱い。「OMO7高知」は、「こじゃんと楽宴 さぁ、夜さ来い!」をコンセプトに高知らしい皿鉢料理のイメージのダイニングや大浴場を備え、毎晩、スタッフによるよさこい祭りのショーを開催するなどして、高知の観光市場を拡大したいと意気込む。
そのほか、全国で22カ所ある温泉旅館「界」で地域の魅力を伝える「ご当地部屋」や「ご当地学」などのおもてなしに触れ、秋冬に向けて人気のある蟹を11月7日の解禁日から加賀、玉造、出雲の3施設で提供予定と発表。
会場と同じホテル内にある「リゾナーレ大阪」は、「レッジョ・エミリア・アプローチ」を採用した日本初のリゾートホテルだが、子供たちが過ごすアトリエに大人向けのカフェを発表会日にオープン。さらに吉本興業所属芸人とタッグを組んで「アーティスト芸人・イン・レジデンス」を実施してサービスの進化を図るという。
関西からの星野リゾート旅として、2024年春の北陸新幹線の延伸によって、最寄りの加賀温泉駅まで新幹線が通る「界 加賀」では、「金継ぎ工房」を新設。「OMO5金沢片町」は、「水引夜灯(みずひきよあかり)カフェ」など伝統工芸による魅力を発信する。また、大阪別府航路を走る「フェリーさんふらわあ」に乗りEV車で行くプランの販売など九州への旅や、さらにはOMOブランド初のエアポートホテル関西空港と、そこから約3時間半で行ける海外のグアムにオープンした「リゾナーレグアム」も紹介された。