サクラクオリティ、宿泊施設向けの自己評価ツール提供開始へ 9月末まで無償提供
全国の宿泊施設を対象とした観光品質認証制度「サクラクオリティ」を管理するサクラクオリティマネジメントは、新たに「品質向上支援システム」の提供を開始する。
サクラクオリティは、DMOとの共同品質認証制度として2017年にスタート。ホテルや旅館など宿泊施設を中心に安全性や機能性、接遇レベルなど計2000以上の項目で調査、認証を行う仕組みで、旅行者に安心で快適な質の高い宿泊施設に関する情報提供を行うことで、認証施設側は集客効果が期待できる。
今回新たに提供を開始する「品質向上支援システム」は、宿泊施設の担当者がスマホから簡単に施設の品質をチェックできる自己評価ツール。ホテル、旅館それぞれの評価基準に対する設問に対し、「Yes」「No」や改善コメントを残すことで、課題等をデータベース化し品質の向上につなげることができる。主な機能として「画像登録機能」や「分析レポートの出力機能」などが用意されている。
このシステムは宿泊施設を対象に8月17日から申し込み受付を開始し、9月30日まではモニター期間として無償提供を行う。10月1日以降は有償となる予定だが、金額等の詳細は未定。また、既にお試し版が公開されている。
サクラクオリティマネジメントによると、当面の目標は利用施設数5000施設。同社代表取締役の北村剛史氏は「コロナ禍を経て、旅行者の観光に対する価値観や宿泊施設の選択基準は大きく変化し、宿泊施設の安心安全への取り組みや、環境への配慮に対する期待が高まっている。そんなこれからの時代の宿泊施設には、感性のみに頼らないサービスの評価、データ分析に基づく品質の向上が必要だ。」と述べた。