関空ダナン線来年2月に再開か、サステナビリティへの取り組み進める ベトナム航空
ベトナム航空はこのほど、関空ダナン線を早ければ来年2月に再開することを業界向けのイベントで明かした。同路線は2018年に就航を開始したが、コロナの影響で現在は就航をストップしている。
7月現在、日本ベトナム間は週68便運航。19年冬季の83便と比較し約8割までの回復を見せており、今後19年比100%以上まで便数を増やしていきたい考え。また、路線の復活とともにプレミアムエコノミーの再開も進めており、6月には成田~ハノイ、成田~ホーチミン、関空~ホーチミン線で同サービスを開始している。ベトナム航空のグエン取締役は日本路線でのプレエコサービスの展開について「日本は最重要マーケットの1つであるとともに、求められるサービスクオリティレベルが高い。そのためプライベートスペースの提供を重要視しており、今後もプレエコの展開を進めていく。」と述べた。
また、グエン氏は今後の路線拡充計画について、ハノイとホーチミンから北東アジア、東南アジア各都市への路線拡大を優先とし、その後ダナン、ニャチャン、フーコック島を対象とした路線拡充を進める考えを示した。路線拡充に際しては、旅行会社とも協議をしながら、チャーターフライトをテストモデルとして需要状況の判断を進めていく。
2035年以降、持続可能な燃料10%使用
NDC導入進める
ベトナム航空は2050年までのCO2排出量削減プログラムを策定しており、2050年までに温室効果ガス排出量を0にすることを目標としている。計画の一つとして2035年以降、一部の短距離フライトに持続可能な燃料を10%以上使用し、2050年以降は100%使用すると計画している。
その他、サステナビリティへの取り組みとして、使い捨てプラスチックの使用削減を進めており、紙ストローや紙コップの活用、カトラリーについてはスチールや木製に切り替える方針だ。
また、現在各社が導入を進めているNDCについて、グエン氏は「NDCは航空会社の手助けになるだけでなく、顧客側へも豊富な買い物体験と行き届いたサービスの提供ができる。」との認識を示しており、現在導入のためにパートナー企業と協議を進めており、IATAにも導入を約束しているという。