新規日本路線は「年間での就航目標」、公示運賃にコミッション設定も-ウエストジェットCCO ジョン・ウェザリル氏
-日本路線でのターゲットや販売チャネルについてお聞かせください。
ウェザリル もちろんカナダ西部へのビジネスレジャー双方のお客様に来ていただきたいですが、現状は週3便のスケジュールである点や、シーズナルであることを考慮するとターゲットはレジャーのお客様が中心になると考えており、日本路線の目標としてはロードファクター90%以上を目指しています。
販促のためにOTAや大手旅行会社など複数のパートナーとの関係構築や、特別運賃の設定、および代理店パートナーへのコミッションやインセンティブのプラン開発を進めてきました。将来的な日本市場へのアプローチ方法は今シーズンの実績などをもとに決定していくことになりますが、来年の夏に向けてグループの確保などは既に取り組んでいます。
-コミッションの部分についてお聞かせください。
ウェザリル 具体的な数値などは控えさせていただきますが、日本市場向けのストリートコミッションというものを設けていて、日本発カナダ・アメリカ行きの公示運賃に対して、特別契約をしていなくてもIATA旅行会社様であれば、自動的に付与されるコミッションになります。
-機体や機内サービスについて教えてください。
ウェザリル 機体はワイドボディで快適なボーイング787-900ドリームライナーを使用しており、当社の787はフルフラットシートのビジネス、プレミアムエコノミー、エコノミーの3つに分かれています。
機内サービスでは初の日本進出ということで、言語機能はもちろん、エンターテイメントなど多くの日本コンテンツを取り入れております。また、乗務員の対応もフレンドリーで思いやりのある気配りを意識しており、温かいカナダのホスピタリティを体験することができます。機内食でも全クラスに日本食を取り入れていて、一部リクエストベースのものもございますが、ビジネスクラスでは味噌汁や日本酒の提供も可能です。その他、全席に電源の設置と有料のWiFiサービスもございます。
-カルガリー空港のラウンジについて教えてください。
ウェザリル ビジネスクラスのお客様及び、ウエストジェットの最上級フリークエントフライヤー会員のお客様は、カルガリーにある国際線ターミナルのアスパイアラウンジと国内線ターミナルのウエストジェット エレベーションラウンジをご利用いただけます。
どちらのラウンジも無料の食事や飲み物が提供されるほか、エレベーションラウンジはカナダの美しい自然を基に設計されており、ロッキー山脈からカナダの広大な大草原、美しい湖などの最先端のデザインをお楽しみいただけます。
-昨年、航空部門の成長に関してアルバータ州政府と覚書を締結されたと聞きました。
ウェザリル 先程申し上げたカルガリーをベースとしたネットワーク戦略に繋がるところですが、アルバータ州政府に今後のカルガリー空港での交通量を拡大するというお約束をするかわりに、アルバータ州やカルガリー空港からサポートをいただくというものです。
我々はカルガリー空港を唯一のグローバルコネクティングハブとして指定し、すべての大陸間での787ドリームライナーの飛行をカルガリーに集中させました。今回の成田路線もその計画の重要な一手ということで、今後カナダ国内でも更にネットワークを広げ多くの日本の皆様に様々な選択肢をご提供できればと思います。