業界ニュースを振り返る ー AIで代替できることできないこと
今週は柴田氏のChatGPTの記事を読んで、iPhoneを持っていないため使ってみることが出来ず悔しい思いをしておりました。
残念ながらAndroidユーザの私は記事を読んで推測することしかできませんが、早晩くることがわかっていたとはいえ中々危機感を覚える内容かもしれません。すでにここまで開発が出来ているのであれば、いずれはユーザ情報を参照して、過去に泊まったホテルやそれぞれの評価をもとに精度の高い提案を出したり、あるいはアプリを開くと従来のチャットボットのような感じで「旅先に悩んでいますか?」とスマホの右下にチャットマークを出して、そこからアプリ側から質問することでユーザがなんとなくサイトを見ているときにどんどん具体化させていくことで旅行需要を掴む、なんてことをするんだろうなと思います。
これ、質問の内容をどんどん精査していって情報を質も量も上げていくことで、うまく使うことができるようになれば旅行のアドバイザーは一部を除いて要らなくなる日も近いのでは、と思う一方できちんと使い方を学んで、仕組みを知り、その上で情報が間違っているかあるいは適切でないかを判断できる人はどれだけいるんだ、という気もします。AIの回答が間違っていた時に責任を取るのは誰か、そもそも責任はとるのかというところも現時点では不明瞭ですし(多分すべてに置いて情報の正誤判断は利用者がしましょう、となるでしょうが)今のところは日本で一般に普及させるには超えるべきハードルがそこそこありますね。
もう一つ、ChatGPTで解決出来ないホテルの人手不足問題としておもしろい記事がありましたね。宿泊業界がもっとも人手不足を感じる業界であるというのも、それをスキマバイトでカバーしているのもまさしく「その場しのぎ」といった感じです。日本中、いずれ人手不足になるのは目に見えているわけで他業界も人が足りなくなれば同じように募集をかけるでしょう。もっと高報酬で。それでも一部の業務はバイトで募集をかければ良いのかもしれませんが、ホスピタリティを維持向上させようと思えばもうバイトに頼り続けるのはかなり厳しいでしょう。AIで人の肉体労働を代替するのはまだまだ難しそうですし、根本的に解決するには高い賃金を出すしかないんですかね。まあそうなると日本人の国内旅行は大分厳しくなりそうですが…