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JATA2年ぶりに「ツアーグランプリ2023」開催、訪日ツアーオペレーターへはSDGsへの取組を強化

 日本旅行業協会(JATA)は3月23日の定例会見で、2年ぶりとなる「ツアーグランプリ」の実施や、国内旅行需要回復を目的とした「笑う旅には福来たる」キャンペーンについて4月以降の内容についてを発表を行った。

(左から)理事長の志村氏 理事・事務局長の池畑氏

2年ぶりに「ツアーグランプリ2023」開催

 「ツアーグランプリ」は旅行業界の企画力とマーケティング力の向上、「観光立国」の施策に貢献することを目的に、海外・国内旅行で最も優れた企画旅行(募集型・受注型)および訪日旅行で実施された企画提案の中から優れた作品を表彰するもの。主催はツアーグランプリ2023実行委員会で、観光庁や日本旅行業協会などが後援をつとめる。昨年はコロナ禍の影響で中止されたため、2年ぶり29回目の開催となる。

 昨年が中止された影響で、今回の「ツアーグランプリ2023」の選考対象は2021年4月から2023年3月末までに催行された企画旅行及び訪日旅行で実施された企画提案となり、全応募作品から1点、国内・訪日旅行及び海外旅行から観光長官賞や今回より新設されるSDGs 部門グランプリなどそれぞれ計5点の表彰が行われる。

 4月3日から応募受付が開始され、6月の一次審査、最終審査を経て7月中旬に発表、表彰が開催される予定。開催にあたりJATA海外旅行推進部副部長の薦田祥司氏は「前回2021年の応募件数が173件だったが、旅行業界を取り巻く環境は良く、前向きに変わっているので前回を上回る応募を期待している」と述べた。

ツアーオペレーター品質認証制度の評価基準に「サステナブルツーリズム」を追加
「サステナブルツーリズム・ミニマムスタンダード」を策定

 ツアーオペレーター品質認証制度はツアーオペレーターの品質を保証することで、訪日旅行者に安全安心で良質な旅行を楽しんでいただく目的で作られた制度。JATAが事務局をつとめ10年目を迎える。初年度の認証会社は23社だったが現在は44社となっており、旅行業登録は必須であるがJATA会員である必要はない。

 従来基準では「企業の法令遵守」「品質管理・サービス水準」「CSR」の側面から評価し、基準を満たした事業者を認証していたが、今回新たに「サステナブルツーリズム」に関する基準が設けられた。今後認証への新規申込や更新をする際に「サステナブルツーリズム・ミニマムスタンダード」に基づいた審査基準をクリアすることが必須条件となる。

 サステナブルツーリズム・ミニマムスタンダードは「サステナブルな観光・旅行サービスの提供」「地域社会におけるサステナブルツーリズムの推進」「お客様とのコミュニケーションを通じたサステナビリティの推進」「限りある地球の資源と生物多様性の保全にむけて」「安心して働けるサステナブルな職場環境を目指して」の大きく5項目で構成されている。

 「サステナブルツーリズム・ミニマムスタンダード」への遵守の重要性についてJATA訪日旅行推進部部長の山田和夫氏は「昨年10月の水際措置緩和以降需要が急回復し、欧州のクルーズや旅行会社から『今後SDGsに取り組んでいないランドオペレーターとは取引をしない』という申し出があった。こういった認証制度を活用して、日本のランドオペレーターもSDGsへの取り組みを行っていると広く周知する必要がある」と述べた。

国内宿泊キャンペーン「笑う旅には福来たる」4月から内容を拡充

 国内旅行の需要回復を目的に現在実施されている「笑う旅には福来たる」キャンペーンは、JATA加盟の旅行会社が手配して旅行に出掛けたり、その際にJAL、ANA、JR6社を利用した旅行であれば抽選でクーポン等の商品が当たるというもの。

 会見では4月以降の内容拡充について2点が発表され、1点目は対象となる交通機関についてバスのコースが新たに新設される。2点目は平日の旅行の際に抽選でクーポンが当たる「平日賞」を新設。これは観光庁が進める「平日にもう一泊」キャンペーンを参考にしたもので、需要を分散させることで混雑緩和やオーバーツーリズムの解消に寄与したいと述べた。

 またキャンペーンサイト上には、各省庁が推進するテーマ別観光情報や各地域で展開されている旅行者向けのキャンペーン情報などを紹介し、旅行者へのプラットフォームとなるようなサイトを作成する予定で、国内旅行需要回復を図りたい考えだ。