客船「セブンシーズ・エクスプローラー」が日本初寄港、日本発着を3年で16本
リージェント セブンシーズ クルーズのラグジュアリー客船「セブンシーズ・エクスプローラー」(総トン数:5万125トン、乗客定員:746名)が3月14日、東京国際クルーズターミナルに初寄港した。同船が日本に寄港するのは今回が初めて。同日開催した船内見学会で、同社アジア太平洋地区セールス副社長兼ジェネラルマネージャーのリサ・パイル氏は「日本の皆様に最高のラグジュアリーを体験していただけることに感動している」と日本発着クルーズの開始に喜びを示すとともに「東京国際クルーズターミナルや東京の観光産業にとっても重要な意義のある事」と話した。
リージェント セブンシーズ クルーズは2023年から25年春にかけて、「セブンシーズ・エクスプローラー」で東京・横浜発着のクルーズを計16本実施する予定。初年となる今年は春に4本、秋に3本の計7本を予定している。同社によれば23年のクルーズはほぼ完売。また、25年秋の予定はまだ発表されていないが、日本発着クルーズを継続する可能性が高いという。
日本発着クルーズの主な客層は外国人だが、日本人も比率は数%程度ではあるが一定数乗船しているところ。全世界的にクルーズの予約時期は早いことが知られているが、日本発着についても同様のため、パイル氏は「早めの予約を薦めたい」と語った。
また、パイル氏は日本人の傾向を解説。コロナ前と比べて日本人の利用者が増えている旨を語り、「日本人の予約が積極的になってきており、リピーターに加えファーストタイマーが急速に増えている」と話した。泊数も以前は7泊から10泊のクルーズが多かったが、今は14泊のクルーズへの参加者も増加。日本発着クルーズを含むアジア近海と、定番の地中海が人気だという。
また、リージェント セブンシーズ クルーズを傘下に収めるNCLジャパンノルウェージャンクルーズラインホールディングスジェネラルマネージャーの森田千里氏によれば、日本人はFITよりも旅行会社経由のツアーでの参加が多い。このため日本人の乗員が多い日本発着コースや一部の地中海コースについては日本人の係員が乗船してサポートを実施。「日本人向けサポートを再開した」という。
加えて、同氏は現在実施中の「旅をグレードアップ」を紹介。2025年までの全コースを対象にスイートを2カテゴリー無料でアップグレードする他、一部のクルーズで代金を最大50%割引するもので、「3月末までなのでぜひ販促に活用してもらいたい」と話した。
このほか、船内で開催されたセミナーでは、、森田氏がリージェント セブンシーズ クルーズのサービスについて紹介。同社は今年11月にデビュー予定の「セブンシーズ・グランデュアー」を含め6隻の客船を所有しているが、スタッフとゲストの比率が1対1.5と高い。森田氏は「1人当たりの専有面積はラグジュアリー客船のなかで最も広く、ゆとりがある。パブリックスペースが充実している」とアピールした。
さらに船内はオールインクルーシブで「非日常感を重視しており、カードもサインも必要ない」点を紹介。寄港地ごとに15種類から20種類程度用意しているという寄港地観光も無料で参加できる。加えてセブンシーズ・エクスプローラーは客室すべてがバルコニー付きのオールスイートで、日本発着クルーズではクルーズの前後1泊を無料で提供している点もポイントとした。
※船内の詳細は後日フォトニュースで紹介予定