カンタス、27日から羽田/メルボルン線再開、旅行会社と連携し増便にも意欲
カンタス航空(QF)は3月27日に羽田/メルボルン線の運航を再開する。コロナ禍でオーストラリアが国として出入国を厳しく制限しQFも路線を運休していたが、開国とともに昨年9月13日にシドニー、12月1日にはブリスベンへの運航を再開。メルボルン線の再就航によりコロナ前の全路線が再び揃うことになる。
ただし、便数はコロナ前には3路線とも週7便であったのに対し、シドニー線は元に戻っているもののブリスベンが週3便、メルボルンが週4便に留まる。
これについてQF日本支社長の中山竜太氏は、3月16日にビクトリア州政府観光局と東京で共催したレセプションで「これで路線としてはやっと戻ったがデイリー運航ではなく、キャパシティのところが十分に補いきれていない」と語り、「デイリー化できるように本社と交渉して進めていきたい」と座席の増加へ意欲を表明。またコロナ禍で海外旅行の販売が停止した状況からの再スタートを目指す旅行会社も積極的にサポートしていきたい考えを示した。
またレセプションで挨拶に立ったビクトリア州政府駐日代表のアダム・カニーン氏は、日本からビクトリア州を訪れた渡航者の数が2014年からの5年間に毎年平均で15.5%増となり、2019年には9万人超に達したことを紹介。この大幅な増加の背景は直行便の追い風も大きいとし、「直行便再開がコロナ前の状況に一刻も早く戻る大きなきっかけになる」と語った。
羽田/メルボルン線の使用機材は、すでにQFが再開しているシドニー線、ブリスベン線と同様にA330で、座席数はビジネス28席、エコノミー269席。また運航スケジュールは、ブリスベン同様に往路は夜発だが復路が現地を午前に出て羽田への到着は夜。地方に向かう国内線への同日乗り継ぎはできないが、シドニー線の復路は朝着のため組み合わせも提案していく。
レセプションではこのほか、オーストラリア政府観光局日本局長のデレック・ベインズ氏も登壇。日本人旅行者が旅行先選定で食事体験を重視しているとの消費者調査の結果を紹介したうえで、フード&ワインはオーストラリアの武器であり特に「ビクトリア州、メルボルンはオーストラリアの食の中心地」だと指摘。
そのうえで「路地裏のカフェからヤラバレーのワイナリー体験まで、日本の旅行者が求めている素晴らしい体験、地元の方々によるホスピタリティ、忘れられない高品質でオリジナルティのある食事とワインを提供している」と語り、今後のリカバリー期においてメルボルンやビクトリア州が持つ可能性は大きいと期待を示した。
訂正箇所:第2段落
誤:ブリスベンが週4便、メルボルンが週3便
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正:ブリスベンが週3便、メルボルンが週4便
お詫びして訂正いたします。