業界ニュースを振り返る ー AIは旅行業界の仕事を奪いますか?
今週のランキングトップは柴田氏のChatGPTに関するコラム。最近何かと話題のチャットボットですね。
私ももちろん無料である試用運用期間中に登録して使っています。ネットでは「Googleの牙城を崩す」とまで言われているChatGPTですが、たしかにすごい。試しに文章の生成から、プログラミングコードのサンプルまで色々依頼してみましたが、個人的には現時点だと面白いおもちゃレベルですね。正解率は体感7割くらいではありますが、壁打ち程度には十分に使えます。
ちなみに、「JALで羽田空港からパリまで行くときの航空券があるかAmadeusで調べるコマンド」と聞くと
Amadeusは航空券の予約システムで、JALの羽田空港からパリまでの航空券を調べるには、以下のようなコマンドを使用します。
availibility/on JL/HND/CDG/2022-06-01/1ADT
このコマンドは、2022年6月1日にJAL航空のHND(羽田空港)からCDG(パリ・シャルルドゴール空港)への航空券の有効性を確認する例です。このコマンドを使用すると、空席数、料金、運賃などの情報が返されます。また、検索条件を変更することで、日付や人数、航空会社などを変えて検索することも可能です。
と返ってきました。このコマンドが合っているかわかるほどは私に知識がないのですが、Pythonのコードなどはわりかし正答率が高いと思います。ちょっと微妙なのもありますが……。
ここで別にChatGPTに関して私が語る意味はないのですが、こういったソフトウェアが出てくると我々が危惧すべきことは「AIにわれわれの仕事は取られないだろうか」ということですかね。私はあと30年は普通働く年齢なのですが、現時点でここまでできるAIが存在しているのに、私の今の仕事が5年後10年後本当にあるのか……考えると恐ろしい問題です。
旅行業界だって同じ問題を抱えることでしょう。専門的な知識や現場にいかないとわからないことをスペシャリストとして提供しないと今後の旅行業界に未来はないみたいなことを言っている間に、AIの進化のほうが早い何てことが全然ありそうです。以前は「警備員や配達員、受付などの仕事がAIに奪われる」みたいな説もありましたが、どちらかというと高収入を得やすいスペシャリストの仕事の方が先に奪われるかもしれません。コスパが良いですからね……。
ちなみにこんな不安をChatGPTに聞いてみるとこんな風に返って来ました。
AIは旅行業界においても、様々なタスクを自動化することが可能です。ただ、旅行業界は、観光客に対してカスタマイズされたサービスを提供することが重要であり、人間のジャッジメントやコミュニケーション能力が求められることも多いです。
そのため、AIは旅行業界においても、人間と協力してタスクを遂行する形での導入が期待されています。例えば、予約の自動化や、観光地の情報の提供、予約のカスタマイズなどのタスクをAIが担うことで、人間がより高品質なサービスを提供することができるようになります。
また、AIが導入されることで、旅行業界のワークロードが軽減され、人間がより高品質なサービスを提供することができるようになります。だから、AIは旅行業界の仕事を奪うことではなく、人間と協力して業界を改善することが期待されています。
まあAIが「はい、私達は皆様の仕事を奪います」とは言わないでしょうが、この返答だけ見てもそもそも高品質なサービスを提供できない人材は、早晩業界にいられなくなりそうですね。