エールフランス航空・KLM オランダ航空 日本・韓国・ニューカレドニア支社長 ボリス・ダルソー氏

  • 2023年1月10日

 皆様あけましておめでとうございます。2023年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 この3年間、新型コロナウィルスならびにさまざまな国際情勢が世界の経済活動に影響を及ぼす中、エールフランス航空、KLMオランダ航空は前例のない課題に立ち向かい、日本そして世界を結ぶ航空輸送ネットワークを維持するために定期運航の継続に尽力しました。いよいよ日本においても昨年10月に入国要件が緩和されて以来、2023年には本格的に渡航需要の回復が期待されます。この需要に応えるべく、2023年夏期スケジュールより日本路線のサービス強化を図ります。

定期運航便数の回復に向けて
エールフランス航空は羽田発夜便のデイリー運航と午前便の再開、関西便の増便などの計画を進めております。成田便は週3便を継続します。KLMオランダ航空は、成田からはアムステルダムへの直行便を運航、また成田発着、関西発着のソウル・仁川空港経由の運航を継続します。

多様化する旅行ニーズに対応
多様化する価値観や旅行ニーズに対応し、旅にさらに豊かな価値を付加する新装キャビンやサービスを導入します。エールフランス航空の羽田便は2020年来休止していた『ラ・プルミエール(ファーストクラス)』のサービスを再開し、さらに新しいビジネスクラスを装備したB777-300型機を導入いたします。KLMオランダ航空では、新しい中間キャビン『プレミアム・コンフォート』を装備した機材を日本路線に順次配置します。『プレミアム・コンフォート』はワールドビジネスクラスよりも手頃な価格設定でビジネスクラスに次ぐサービスオプションと、エコノミークラスよりもゆとりのある客席をご提供します。

NDCのさらなる展開
エールフランスKLMが提供するNDCは旅行会社が必要とする主要な機能を備えており、NDCを活用してカスタマイズされたプロダクトを提供することを可能にしています。今後も日本での新しいパートナーを開拓することに取り組んでまいります。

航空事業の持続可能性を図る取組みを進める
エールフランスKLMグループと傘下の航空会社は航空事業由来の環境フットプリント削減課題にいち早く取組んだパイオニアとして、産業間で取り組む環境貢献の拡大を推進してまいります。燃費効率のよい新機材の導入、持続可能な航空燃料の開発とサプライチェーン構築支援、安全かつ環境負荷が少ない操縦方式の採用を基軸としたアクションプランを進め、以下の目標達成に尽力してまいります。

  • ・2030年までに、ジェット燃料の温室効果ガス排出量を2019年比で収益トン・キロメートルあたり30%削減します。
  • ・2028年までに、グループ保有機材の64%を燃費効率のよい最新型の機材に入れ替えます。新型機材は従来機材よりも20-25%程度のCO2排出削減効果があります。
  • ・2030年までに航空機燃料のSAF混合率を10%まで引き上げます。2022年11月にはSAF供給会社とオフテイク契約を締結し、3%相当量の調達を確保しました。

 エールフランスKLMは今後もパートナ―の皆様と連携して渡航の回復と需要を支え、持続可能な航空輸送ネットワークの実現に向けて協業してまいります。本年も一層のご高配を賜りますよう、よろしくお願いいたします。