那覇空港の裏側見学やバーテンダー体験も、「お仕事教室」で観光産業の魅力を子どもたちへ
エフネスは12月10日から11日の2日間、沖縄県の児童養護施設で暮らす子どもたちを招き、観光産業の仕事を紹介する「お仕事教室」を開催した。同イベントの開催は4回目で、当日は小学生向けと中高生受けの2つの教室が開かれ、それぞれ小学生21名、中高生16名が参加した。
小学生の参加者には「旅の楽しさ」を体感してもらおうと、沖縄美ら島財団の協力で美ら海水族館のバックヤードツアーを実施。夜はホテルマハイナ ウェルネスリゾートオキナワに宿泊し、星空観測ツアーを行った。翌日はホテルスタッフによる「ホテルのお仕事を知ろう!」講座が開かれ、子どもたちはベッドメイクやノンアルコールカクテル作りを体験。総支配人の比嘉直志氏も駆け付け、「ホテルの仕事は『ありがとう』と言っていただける幸せな仕事。意志あるところに道は拓ける、一生懸命やるとなんでもできると信じて頑張ってください」と激励した。
中高生の参加者はスイスポートジャパンの協力のもと、那覇空港の制限区域内でグランドハンドリングの業務を見学。同社代表取締役社長の吉田一成氏やスタッフらが業務内容や仕事のやりがいを語った。夜はロワジールホテル 那覇に宿泊し、ホテル内のレストラン「フォンテーヌ」にてテーブルマナー講習を受講した。翌日は那覇市内の対馬丸記念館を訪れ、第二次世界大戦時に爆撃を受けた疎開船「対馬丸」の生き残りである”語り部”の講話を聴き、館内を見学した。
参加した子どもたちからは、「ベッドメイキングが速くておどろいた」「(バーテンダー体験で)ジュースを自分で作るのが楽しかった。またやりたい」「将来の夢につながると思った。興味深かった点は(地上)サービス業の話」「初めてのコース料理で緊張したが、テーブルマナーを知ることができてためになった」などの感想が上がった。
観光産業では人材不足が深刻化している。エフネスでは今後も継続して同教室を開催し、沖縄の基幹産業である観光産業の魅力を将来の担い手となる地元の子どもたちに伝えていく考えだ。