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ヒルトン・シンガポール・オーチャード、アジア太平洋地域で最大規模1080室でレジャー、MICEに対応-日本人向けサービスも

  • 2022年12月9日

 シンガポールはいち早く2022年4月から、パンデミックによる入国時隔離やPCR検査などを撤廃し、観光にもビジネスにも出入国を開いてきた。2022年10月には外国人入国者数が81万6758人になり、2019年の50%程度までに回復している。

 パンデミックからの復活著しいシンガポールを11月上旬に訪れ、1080室というアジア太平洋地域で最大規模のヒルトンである「ヒルトン ・シンガポール・ オーチャード」に宿泊した。2021年2月から1年間、1億5000万シンガポールドルをかけた改装を経てのリブランド開業。総支配人のセドリック・ヌブル氏にパンデミックを経ての開業と今後の展望について聞いた。

ヒルトン・シンガポール・オーチャード総支配人のセドリック・ヌブル氏

-パンデミックを経ての開業となりましたが、今、シンガポールをどのようにご覧になっていますか。

セドリック・ヌブル氏(以下敬称略) 2022年2月24日の開業は、とてもタイムリーなものになりました。「ヒルトン・シンガポール・オーチャード」は、シンガポールの主要ショッピング街とビジネス街に近接し、チャンギ空港からもわずか約25分。ビジネスとレジャーの両方の旅行者に適しています。シンガポールは、世界的なビジネスのハブであり、世界中の旅行者にとって有名なレジャーの目的地です。そこに、客室数が1080室、MICE対応では2400平米以上のイベントスペースを有するアジア太平洋地域最大のヒルトンホテルを開業出来たことは、シンガポールがインバウンド観光を再開する準備ができているという強力で前向きなシグナルを送ることができたと思います。

730人を収容するグランドボールルームや7つのミーティングルームもある

 今年すでに、音楽、スポーツ、ゲーム、マーケティング、デジタル、Web3の業界関係者が集まる世界最大規模のMICE「All That Matters」を迎え入れ、主催者と共に5階にあるスマート・オアシスのミーティング・スペースを使って、会場全体を企画しました。大宴会場のインペリアル・ボールルームでは 、まるでプールサイドのようなドライ・プール パーティを開催しました。また、3年ぶりにF1シンガポールGP開催を祝い、イベントのケータリングに関与できたのはヒルトンの実力の証だと思います。

-リブランドに際し、軸に考えられたことや、創意工夫されたのはどんな点ですか?

ヌブル 「ヒルトン・シンガポール・オーチャード」の客室は、13カテゴリーあって、レジャーからビジネス、個人または家族、企業から大規模なグループまで、さまざまなセグメントのお客様に対応しています。たとえば、ご家族でのご利用に最適なコネクティングルームや、長期滞在のお客様向けのスイートも備えています。

 シンガポールのショッピングやダイニングである賑やかな中心地にあって、同時に163年の歴史を持つユネスコ世界遺産のシンガポール植物園にも近接していることから、現代的なデザインのホテルのアートワークやインテリアには、そんな歴史と農業遺産に敬意を表しグリーンや植物をモチーフに使っています。最もファッショナブルなショッピングエリアで、オーチャード(果樹園)のトレイルを体験しているようなストーリーを込めています。

シックなデザインのキング・プレミアムシティビューの客室。テーブルはワーク用にも

 客室のデザインで、ワードロープやドレッサーを隠すのではなくオープンにしているのも、オーチャードロードがショッピング帯で、そんな体験を楽しめるようにいう工夫です。お買い物された衣服をそのまま掛けて見られるように、鏡や照明を配置し、高級感のあるバスルームの反射性の黒い壁もファッションの小売店から着想を得ています。

 また、飲食施設では、地元の味であるチキンライスの有名店、国際的な有名シェフによるイタリア料理店、ミシュラン2つ星の四川料理店など、国内外のゲストに応えられる5つのワールドクラスのダイニングを揃えました。