住友不動産グループ、羽田エアポートガーデンを23年1月に開業、1717室の空港ホテルは12月に先行オープン
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住友不動産および関連3社は新型コロナの影響から開業を延期していた羽田エアポートガーデンを2023年1月に全面開業をすることを発表した。羽田エアポートガーデンは、羽田空港第3ターミナルに直結し、合計1717室のホテル、MICE対応のイベントホール・会議室、展望天然温泉、約90店舗の商業施設、バスターミナルを備えた複合施設。敷地面積は4万3035平方メートルで「羽田空港跡地まちづくり推進計画」に基づき2020年に開業した羽田イノベーションシティと合わせ「HANEDA GLOBAL WINGS(ハネダ グローバル ウイングズ)」として街づくりをおこなうもの。
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10月6日におこなわれた記者会見に登壇した住友不動産ヴィラフォンテーヌ取締役社長の桝井俊幸氏は、「10月11日より水際対策の緩和による入国者の上限撤廃や個人旅行の再開、国内に関しても全国旅行支援のスタートなど、コロナ禍で長期間、旅行を控えていた方々の旅行気運が高まりを見せつつある」と述べ、「日本の玄関口にふさわしい規模と世界に誇る上質なおもてなしを提供する」と意気込みを語った。また同施設は中核であるホテルのほか、温泉やレストラン、商業施設、空港直結のアクセスの利便性など「日本の魅力を堪能する施設が揃った『オールインワン・ホテル』であることが最大の特徴」とアピール。
ホテルについては住友不動産ヴィラフォンテーヌ店舗運営統括部長の村田尚之氏から説明。施設内では2つのブランドを展開し合計で1717室となり、「エアポートホテルとしては客室数が日本最大」(村田氏)だという。「ヴィラフォンテーヌ プレミア」は同社初のラグジュアリーブランドとして客室数は160室。スイートやエグゼクティブなど6タイプの部屋を用意しており全室リバービューが望める。フィットネスジムやコンシェルジュサービスなどの設備も備える。
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もう1つの「ヴィラフォンテーヌ グランド」は客室数1557室で、18~42平米の全12タイプ。村田氏は「ビジネスやお一人様の旅、ご家族やグループなどあらゆるニーズに対応している」と話す。
そのほか温浴施設「泉天空の湯」は24時間営業で宿泊者以外でも利用ができる。オートロウリュを楽しめるドライサウナや天然鉱石で作られた岩盤浴も設置。料金はサウナや岩盤浴も利用でき4800円を予定。また「ベルサール羽田空港」は1000名を収容できるホールや10室のバンケットルームがあり国際会議や大型イベントに対応可能だ。
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村田氏は「このプロジェクトは当社史上最大の挑戦」と語り、「泊まるだけではなく旅をより良くする様々なコンテンツを集約したオールインワン・ホテル」と強調。オープンは今年の12月21日を予定しており、予約は10月7日正午から開始する。
尚、ホテル、温泉、ホール・会議場は今年の12月開業だが、約90店舗が入る商業施設「住友不動産 ショッピングシティ羽田エアポートガーデン」と、「羽田エアポートガーデン バスターミナル」は2023年1月の開業を予定している。