業界ニュースを振り返る ー 恥ずかしながらマリアナ諸島って……?
世間では旅行の話題といえば全国旅行割で、国内旅行に関すること一色ですが、今週のトラベルビジョンで人気だったのは海外ディスティネーションに関する記事でした。
まず人気だったのはマリアナ3島レポートのサイパン編。私も恥ずかしながら北マリアナ諸島とマリアナ諸島の違いなど、基本情報に関して全く正しく認識できておらず恥ずかしいばかりですが、サイパンが有名な観光地であるという知識くらいはあります。
しかしながら、過去グアムやハワイ、あるいは他のアジアやヨーロッパに旅行に行くときに私はこれまで北マリアナ諸島を旅先の候補としてだしたことはなく、失礼ながら超メジャーな観光地であるという認識はありませんでした。更に言うのであれば「グアムみたいな観光地」のような感想を持っているという本当に失礼な有様です。ただ、これは同世代なら特別珍しい感想というわけではないかと思います。
だからこそ、今回の直行便を気にリブランディングも含めてマーケティングを打つというのは非常に良いと思っていて、片道3時間半で時差も1時間というのは旅行者に魅力的ですし、特にワーケーションを求めるような人からすれば大きな利点です。現在の円安が辛いところではありますが、やりようによっては再び多くの日本人が訪れるディスティネーションになろうと思います。
しかし一方で、人気がでればそれはそれで困ることもあるというもの。昨今度々議論にあがるオーバーツーリズムに関してハワイとHISが提携して再生型旅行を推進するというニュースも人気でした。残念ながら観光というのは環境負荷も高く、その上環境汚染によりそもそもディスティネーション自体の魅力が落ちるようなケースが有ることも考えると、全体として対策をしていくことは必須になっていくでしょう。
そういったときにハワイというディスティネーションがロールモデルとして先んじてくれるのは、観光産業全体にとって非常に有益なことです。後から目指すときに真似ることができるというのは、とても大きなアドバンテージですから。是非ハワイには頑張っていただきたいところです。