「ポスト・ウィズコロナの観光の像を提示」出展数は1100以上に、ツーリズムEXPOジャパン2022

 日本旅行業協会(JATA)は9月14日の定例会見で、「ツーリズムEXPOジャパン 2022」の概要と展示の見どころを説明した。ツーリズムEXPOジャパンは今年、2018年以来4年ぶりに東京で開催される。会期は9月22日から25日まで、会場は東京ビッグサイト。

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早坂氏

 現時点で展示会には国内47都道府県、海外70ヶ国以上の地域から出展が予定されており、コマ数は1100コマ以上で、国内が約7割、海外が約3割となっている。参加企業・団体数は約1000で、うち初出展は国内79、海外17。また商談会にはバイヤー550人、セラー793人が参加を予定している。出展数については例年の7割程度で計画を立てていたといい、ほぼ計画通りの規模となった。来場者数は15万人を目標としている。18年の来場者数は約20万人だった。

 ツーリズムEXPOジャパン推進室長の早坂学氏は、「組織委員会のメンバーからも、『この状況で70ヶ国以上の地域からの参加があるのは奇跡的』という声もある。日本に対する世界からの期待の大きさを感じている」とコメントした。

志村氏

 JATA理事長の志村格氏は、「コロナが始まって2年半以上が経ち、観光の再開ではなく、新しいものを生み出す必要があると感じ、『ReStart』というテーマを掲げた。ポストコロナ・ウィズコロナの時代の観光の像を提示することに意味があると思っている」と説明。また「まだ発表されていないものの、ようやく全国旅行支援の実施や訪日個人旅行の解禁も視野に入り、ツーリズムEXPOの開催が時宜にかなったものになった」と述べ、水際対策の緩和を「大きな進展」と評価した。

 一方で志村氏は、ワクチンの3回接種を求めるのはG7では日本のみであることや、検疫官の不足、東アジアでの航空路線の復便の遅れなど、課題が残されていることも指摘。「こうした問題もツーリズムEXPOで議論し、実感していただくことに意味があると考えている」と述べた。

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