業界ニュースを振り返る ー 観光庁も業界団体も中小を見捨てた
なんだか最近はお盆や連休で時々しかこちらの記事も書いていない気がします。私は近頃は今の業務形態などを活かしてワーケーションに行ったり、近場に旅行に行ったりと、人生で一番旅行に行っています。業界から離れたほうが旅行に行けるようになるというのも皮肉なものですが。
ところで、そういったワーケーションやらを使う時は1消費者としてありがたく様々な観光産業支援を活用していますし、全国旅行支援も利用するつもりですが、必ずしも旅行業界全体に寄与していない様子なのが和田長官の会見記事についたコメントでわかります。
とりわけ象徴的なのがchiyoda261さんのコメントでしょう。この点に関して、突っ込む会社がないというところが恐ろしい話ですが、一部の大手旅行会社はこの点の不公平さを隠そうともしていません。観光庁ももはや旅行業界全体を助けようなんて気がないと捉えられても仕方がないようにおもいます。
その上、宿泊・旅行業6団体の要望もまたひどいもので、こちらでも国内旅行に対する支援を求めているわけですが、そもそもこの不公平な施策を推し進めることも、すでに動いている国内旅行を優先して海外旅行を主とする企業への支援を求めないところにも最早恐怖を感じます。
正直に書けば、最早業界団体も観光庁も大手旅行会社を救うことしか考えておらず、零細企業が潰れようと知ったこっちゃないのだろうというのが彼らの考えなのだろうと、この一連の流れを持って私個人は理解しました。業界全体や現場を良くしようなんて考えはないのでしょう。
大手を含むいくつもの旅行会社の不正受給がニュースになり、大手旅行会社は「旅行業だけでは生きていけない」と声高らかに宣言する今の世の中で、観光庁も業界団体も大手しか助ける気がないのなら、旅行業界に貢献してきた数々の零細旅行会社は一体誰が助けてくれるのでしょうね。