【バルセロナ現地レポート】ホテル代高騰も19年比8割まで回復、マドリードではブルゴスへのAVEが開通
カタルーニャ料理に欠かせないアリオリソース
ここからは視点を変えて、カタルーニャ地方の料理のお供として欠かせないアリオリソースについてご案内します。この見た目もほとんどマヨネーズに見えてしまうアリオリソースは、実は味も風味もマヨネーズとは全く違い、原材料はニンニクとオリーブオイルがベース。手作りソースの製造過程はかなり忍耐力のいる単純作業のため、スペインの家庭では昔から、主に夫の家内仕事とされてきたようです。老舗カタルーニャ料理専門の上質なレストランほどアリオリソースにこだわり、代々秘伝のおいしいソースが提供されます。日本ではエチケットでニンニク臭に気を遣いがちですが、旅行中は是非、この不思議と何にでも合う魔法のアリオリソースを思う存分ご賞味ください。
まずカタルーニャ地方のバールのショーケースなどでよく見られる「ジャガイモのアリオリソース和え」を頼んでみましょう。また下記の料理にも相性抜群ですので、是非とも現地語で「サルサ アリオリ ポル・ファボール」と頼んでみてください。(お店によっては手作りで有料の場合もあります)
○イカ墨のパエリア
○フィデウア(地中海沿岸名物びパスタのパエリア)
○イカリングやホタルイカフライ、ポテトフライ
○ステーキや肉の炭火焼、ブティファラ(カタルーニャソーセージ)
○カタツムリの鉄板焼き(美味で相性も一押しです。一度お試しの価値あり!)
まさに現地の味わいですので、是非ともご賞味ください。
世界遺産、セゴビアの水道橋
最後に、個人的一押し観光名所をピックアップしてご案内します。今回は、マドリードより100キロほどの距離で、電車、路線バスでも1時間強で行けるセゴビアです。このセゴビアには世界遺産の1つである保存状態のよい水道橋があります。特に夜には、素敵なワンショットが期待できますよ。
またセゴビアでは、名物子豚の丸焼きがご賞味いただけます。切り分けられる前と切り分けられる後で、下の写真のように違います。セゴビアお越しの際は、ぜひお試しください。
ワインやタパスが充実したバールも風情があり楽しめます。セゴビアは特にワインがおすすめです。つまみはまたまた豚で、なかなか他ではない「豚耳の柔らかフライ」や「ピリ辛ハッシュドポテトスタイル」など。これもそれぞれの地域性が感じられますね。まさに食は文化なりです。
どうぞこの世界有数の旅行先であるスペインへのお越しをお待ち申し上げております。
1968年生まれ、北海道札幌市出身。1996年渡西。バルセロナで旅行会社勤務後、現在フリーランスで活動中。スペイン全土及びバルセロナの魅力を日本のスペインに興味をもつ皆様へ発信しています。ガイドブックや旅行情報サイトなどでまだ取り上げられていないようなひっそりとした町や村などの、知る人ぞ知る隠れ家グルメ情報をこれからも探し続けて参ります。