社内外の「仕組み」改善を
女性の意識改革も必要

制度と同様に仕事の中身についても議論を

アサヒトラベルインターナショナル営業部課長の桶川氏

　最後に、現在国で議論が進んでいる「働き方改革」に関連して各パネリストが意見を披露した。勅使河原氏は「日本の女性は、自分がカワイイと思われたい。それを排除していく必要があるのではないか」と提言。白井氏は「女性には優秀な人材が多い。スタイルに合った会社で長く働いて欲しい」とエールを送った。

　また、桶川氏は「女性自身も変わっていかなければいけない。自分がどのようにしていきたいのか考えるべき」と主張。田窪氏は「女性の視点は大切。今の時代、自宅でできる仕事も多いだろう」と述べ、職場復帰に向けた環境づくりの必要性も訴えた。

風の旅行社代表取締役の原氏

　原氏は、仕事と子育ての両立はできるものの、昇進・昇格とは縁遠いキャリアコースに固定される「マミートラック」について言及。「制度と同じく女性の仕事の中身も考えていくべきだろう」と述べるとともに、人口が減少していくなか、女性が活躍できる社会をどのように造っていくべきか真剣な議論が必要だとし、「それは男性にとってもいいことだ」と締めくくった。